第15話 異世界へのゲート

 俺が愛川の教室である1ー3に向かうと今度は色の違う回転球が存在していた。


「何だ? 色が青い?」


 俺の出てきたゲートは緑色だったのを思い出す。


「私の出てきた回転球は緑色でしたね」


 蜜香のクラスの回転球も俺と同じ色らしい。


「何か違うのか?」


 そう彼女に聞いてみる物の、やはり分からないと答えられた。


「よしっ、じゃあ行くか」


 とりあえず行ってみないことには答えはでないだろう。


 俺は青の球体に手を振れると、あの時のように俺たちの体の周りに光が溢れる!


 そして気がつくとそこは森の中でした。


「やっぱりあの球体に振れると異世界に移動できるんだな」


「はいっ。そのようですね」


 蜜香はそう言いながら俺にこう提案してきた。


「高坂さん。私とパーティを組んでいただけますか?」


「パーティ? もう組んでるんじゃないのか?」


「いえ、お互いの同意がないとできないんですよ。私から申請を送っているのでメニュー画面からパーティに入るを選んでください」


 彼女に言われるがまま俺はメニュー画面を開くと、確かにパーティ申請が来ていたので早速入ってみる。


 すると蜜香のステータスが俺の隣に出てきた。


 黒木蜜香 【付与術師】LV8


 HP・57


 MP・45


 と書かれている。


(ステータス画面を見ないと攻撃力などは分からないのか。って言うか【付与術師】ってなんだ?)


 ますますゲームみたいだが、まあHPとMPがみれればある程度問題はないか。


 と言うか【付与術師】とか言う謎の職業も少し気になるが、まあ今はいいか。


「じゃあ行くか。リィカ召喚!」


 俺はカードを掲げながらそう叫びリィカを召喚するのだった。

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