第20話 揺れる月

水面に映る月は


揺れている


それは、まるで


海を漂う


海月くらげのようにゆらゆらと


月に悩むことなど


あるのだろうか


それとも


何かを探しているのか


何を思って揺れているのか


その心は分からない


揺れている月のうさぎは


今頃どうしているのだろう


酔ったりしていないのかと


気になった



「大丈夫だよ!いつでも私がそばにいるから」


と愛情の炎をたぎらせ


太陽が笑った




月が光って見えるのは


後ろにいる太陽が


ずっと見守っているから

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