第19話 まとめつづき
レイキャビク上空、緯度64N経度12N、上空11887メートルからこんにちは。ただいまこのティートは時速11kmの向かい風に向かって飛んでいるんですよ(投稿時は滞在所です)。
マイナス57度の中ですがへいちゃらです。ええ、なんてったってこの僕にはアンゴラふかふかの毛(をさらに覆う機内毛布とそれをさらに守るボーイング787の機体)がありますから!
ファイナル・コールで中継が途絶えてしまいました。カクヨムコンテストの振り返りは、自己記録を見たところでしたね。
既存作と新作を合わせてみると、トップは匠響子ちゃん……新作、現代ドラマは強し。かなり真面目かな? というテーマになりましたので、お客さんは来ないかなぁと思いましたところ、シリーズをお読みでない方もいらしてくださりありがとうございます。
軽〜い「美味しければいいってもんじゃない」の方が来るかな? と思っていました。飯テロはいまだに人気ジャンルですし。ところがこちら、あまり伸びず。
僕が推測しますに、敗因の一つは、クリスマス・メニューだっていうのにクリスマスに間に合わなかったことだと思います。美冬ちゃんだってクリスマスを過ぎてからケーキがきたら怒るでしょう。紳士な僕でも眉を顰めると思います。眉、ないんですけど。
お付き合いのない方々といえば、シレア国殿下のお話にもいらしていただき……通常はレビューをいただいて新たな読み手様がという流れが多いように思うのですが、殿下、例外でした。
さすが殿下。弱音を吐いても殿下。葛藤しても殿下。ヤケ酒しても殿下(していない)。そしてコメントはロスさんに。そこの従者ぁ! 主人より目立つとは何事ですかぁ!
そしてこの殿下ですけれど、二日(ほぼ一日)で書き上がりました。別サービスのアプリで執筆日記というものがあります。グラフで他の日がせいぜい数百字をうろうろしているところ、聳え立つ四千字。まるでシレアの時計塔のようです。
シレアが生まれた長編にいらしていただきました方には、感謝ばかりです。
既存作品改稿版ではほとんどお客様はなしかもしれないと不安でいっぱいでしたが、tomoさまにレビュー頂きましたほか、多くの方々がフォローをつけてくださいまして、お星様が念願の(舞)! 悲願の(乱舞)! 二〇〇を超え(旋舞)! ななんとフォロワー様も一五〇超えて(くわとろあくせる)!
宣伝も結構しつこく致しまして、本心あまりしつこくやりたくないのはあるんですけれど……恥も外聞もなく行いました作者は結局本気でカクヨムコンに参加したようです。この者、恥をしれい!
そしてあくまで個人の感想としては、足跡なしでPVだけが増えていく率が非常に高い……どなたでしょうか。どうもありがとうございます。シレア国一気読みいただいた際にはとても嬉しかったです。
PVの増加も、選考時に考慮されるといいなぁ、なんて願ってしまいます(解析として難しいと思いますが)。
🍎 🍎 🍎 🍎 🍎
さてはて。
カクヨムコンテストに限らず、常々守りたいと思うのは、驕らず真摯にありたい、ということ。なかなかに難しいですけれどね。
(以下はあくまで蜜柑桜のスタンスです。違う姿勢の方がいらしても、それはその方の信条ですから、理由もよく知らずに簡単に否定していいものではないと思います。)
自分の作品に自信が持てる方は、とてもすごいな、と見上げます。
どんなに作品が好きでも、それは自分が可愛いのと同じこと。結局、大きなエゴに違いないのでは、と思ってしまいます。ですから自分の作品、「自分の中では頑張ったかな」とは思えても、「傑作」なんて口が裂けても言えません。
コンテストに落ちたら、思い切り落ち込みます。落ち込み度合いの大きさで自分の傲慢がわかるのでその点でも落ち込みます。
けれども自作を「良かったよ」、「好きですよ」、と言ってくださる方へ「そんなことないです!」と全否定するのは、失礼だとも思うのです。謙虚は美徳とされますが、過剰な卑下はご評価くださった方のお気持ちを蔑ろにすることにも思います(フルバのひろくんの台詞もご参照ください)。
「まだまだです」とは思っても、良いと言っていただけたら、良いと思っていただけたんだ、と喜びたい。
王女アウロラ、一人でも多くの読者様と出会えて幸せです。小さい頃に等身大のクマを抱えて駆けずり回った甲斐がありました(え? 関係ない? クマを馬鹿にしてはいけません)。
それからもう一つは、他の書き手さんの作品に接するのも、人に接するようにあること。
苦手だな、と思う人でも、それはその人の個性。合わないな、と思う相手でも、別の誰かとは合うかもしれません。皆が合うとは限らないし、合わないからと言って悪いとは言い切れない。
物語も同じ。好まないな、この展開は嫌だな、合わないな、と思う作品であれ、駄作だな、とは言い切れません。他の誰かは好きかもしれないですから。つい、そこまで直裁でなくとも、好悪を呟いてしまうこともあるのは反省点。
一介の書き手であり、一介の読者である蜜柑桜なわけなので、編集さんではありません。ましてや文豪には一ミリどころか一ミクロンも……
そんなですから、こうした方がいいのに、と思ったときは、読解力がないだけかもしれません。ものすごくたくさん本を読んできたとは言えないでしょうから。
よくハウツーものがありますね。文章にそれはあるのかな、という疑問があります。
プロットは細かく立てた方がいい、など一般的に推奨される方法があったとしても、それが万人に当てはまるとは限らないのでは。起承転結(四部構造)か序破急(三分構造)かという選択肢を見ても、「物語の作り方」の一つ、ざっくり構成法に一つの正解があるわけではない。
自己流の物差しを他者に当てはめないように。褒める言葉でも、似非批評家みたいなことを書ける身ではないと肝に銘じておくように。
あと読み手としては、デフォルト効果を排除すること。
音楽、芸術、文藝。芸術を見る時に、巨匠の作品だとその人の名前だけですごいものなんだ、と思ってしまうことはないですか?
この作品はミケランジェロなんだ、素晴らしいな。この曲はベートーヴェンだからすごいな。テトだからぬいぐるみでも慈悲深い。
蜜柑桜はこれになりたくないのでした。
この作品は素晴らしいな。ミケランジェロか。やっぱりすごいな。
この曲異常だなぁ。ベートーヴェンか。納得。
このぬいぐるみは慈悲深い。なんと、かのティートの名を冠しているとは名を体で表す!
この順番でありたいのです。
そしてデフォルト効果が入ると変なフィルターで見てしまうので、真実本当の評価もできないと思うのです。
フィルターを外して読書をするのが書き手様に対しても礼儀なのかな、と思います(好みに合致する可能性が高いから作者読みはします)。
どれもこれも、ふとした隙に「こうなりたくはない」の方へ転がりそうで、転がっている時もあって怖がっているのが蜜柑桜です。あっ……僕としたことが自分で慈悲深いと言ってしまいました。あぁぁぁ恥ずかしい。
そんな悶絶しながら葛藤しながらのカクヨムコンでした。
書きたいこと、感じたことはたくさんで、書きそびれていることも山とありそうですね。しかしあまりお付き合いさせてもよろしくありません。
しかし……この僕がナビゲートをするという務めを授かったくせして、どうにも作者が出しゃばるから僕が語り部を務める意味が半減どころか七割減じゃないですか。呆れたものです。
体験記とか言って長編参加の初回から、参加長編とシンクロする物語仕立ての体験記を二本続けてやったかと思えば今度はこれですか。中途半端になるくらいならいい加減に普通の体験記作ったらどうですか。
いやはや、それでもお付き合い頂きましてありがとうございました(ぺこり)。
外気温マイナス67度、高度12496メートル、緯度54度N経度3Wからお礼申し上げます(途中でお昼ご飯をいただきました。『孤独のグルメ』見ながら。もう少しで到着!)。
コンテスト結果まで、皆様とはしばらくお別れかもしれません。
コンテスト関係なく読んでいただけたら嬉しいですし、読み途中の作品、読めなかった作品、お邪魔したいなぁと思います。
ティート・チェーザレ・コリオラヌス・ヴィットーリオ=エマヌエル・リチャード・ルイ・フィリップ・ゴンザーガ八世
ティート・チェーザレ・アレクサンドル・コリオラヌス・ヴィットーリオ=エマヌエル・ルイ・フィリップ・リチャード八世
ティート・チェーザレ・アレクサンドル・コリオラヌス・ヴィットーリオ=マクシミリアン・リチャード・ルイ・フィリップ八世
さて、ここまでお送りしたのはこのうち誰か、みなさんお分かりですか?
なんとこの作者、この体験記で僕の正しい名前をほとんど書いていません。非道い。酷いより非道いと書きたくなるほど非道い。こういう時こそコピー・ペーストを使ったらどうなんですかぁぁぁ! かのイタリア統一運動の立役者の名前とごっちゃにするとは!
みなさん! 僕の名前を! 誇り高き純白なこの僕の名前を正しく! 海馬にインプリントしていただきたい!!
上のどれでしょうか。なんと上空一万メートル越えにネット接続がないため、正解が確かめられないとかほざいています。正解があるかもわからないとかのたまっています。肉球フェルト鉄拳の刑です。
皆様のカクヨムコンはいかがでしたでしょうか。
少しでもプラスが多い日々でありましたことを願っております。
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