おっぱいだけじゃなく私のすべてを見て欲しいの♡

 午前中の受業が終わり、美馬桃花みまももかさんの提案で僕たちは一緒に昼食を取ることになった。


「さっきは本当に助かったよ!! 三枝さんありがとう……。恩に着るね桃花、昨日体調が悪くて英語の課題が出来ていなかったんだ」


康恵やすえでいいよ、体の具合はもう大丈夫なの? 美馬さん」


「う、うん、急に熱をだしちゃってね、もう全然平気だけど、あっ、私のことも桃花でいいよ、康恵ちゃん!! ねえ大迫さんも名前で呼んでもいい?」


「もちろんだよ、桃花ちゃん!! 正美って呼んでね、じゃあお弁当食べよっか」


「うん、やっぱり神様は見てるんだね、素敵なお友達と桃花を知り合わせてくれて……」


「桃花ちゃん、その神様は見てるってどういう意味なの?」


 教室でシスターも言っていた言葉だ、気になっていたので桃花ちゃんに聞こうと思っていたんだ。


「そっか二人とも転校してきたからまだ知らないよね、ウチらの女子校はカトリック系だから恥を知りなさいと言うのがモットーで日々の行動規範に品位ある行動、いつ神様に見られても恥ずかしくない所作がこの国を担う健全な精神、肉体の婦人を作るんだって……」


「じゃあ、あのおっぱい検査も関係あるの!? それに学校を挙げてのノーブラ推しも……」


「嫌だぁ、康恵ちゃんったらおっぱいなんてシスターに聞かれたら反省房行きだから気を付けてね、んっ、まあ、には少し興味はあるけど……」


「ごめん、ごめん、おっぱい、いやお胸様にしとこうか……」


「きゃははっ、なにそれ、おかしいよ!! お胸さまって!?」


 反省房か、とても不穏な響きだ、桃花ちゃんの言っていたことが何か引っ掛かるぞ!?


「そうだね、あの毎朝の規律検査も、この学校独自の物なんだ……」


 おっぱい検査のことになると桃花ちゃんの口調も神妙な物に変わった。


「いいわ、ちょうど午後に体育の授業があるから着替えの時に規律検査のことを二人に教えて上げるね!!」


 桃花ちゃんはにっこりと笑いながらお弁当を美味しそうに頬張った。

 体育の時間で着替え!? 女装の康一が着替えをしたらヤバい、何か対策を考えておかないといけないな……。


 そうこうしているうちに体育の時間が来てしまう。

 二年B組の生徒は全員体育館に移動した。


 体育館の奥に更衣室がある。さすが名門お嬢様学校、広いスペースに

 ロッカー、パウダールーム、その奥にはシャワールームまで完備で、

 聖胸女子は部活動も盛んで設備が充実しているのも納得だ。


 手前のロッカーに桃花ちゃんが着替えの入ったバッグを置く。


「空いている所を自由に使って、康恵ちゃん、私の隣使えば!!」


「うん、ありがとう、桃花ちゃん!!」


「着替える前にさっきの話の続きをするね……。規律検査と、何でノーブラ推進なのか、全部教えるから!!」


 桃花ちゃんが移動して女子更衣室の扉を確認する。


 カチャリ!! 

 あれっ!? 桃花ちゃんが鍵をロックしたみたいだぞ。


「誰かに聞かれたら大変なの、シスターだけじゃないから、特にミューズの先輩に聞かれたら……」


 ミューズ!? またその単語だ。生徒会長の今宮美鈴いまみやみすゞさんが言っていたな、自分がミューズの代表だって……。


「急がないとね……。ふたりとも制服を脱いでくれる?」


 えっ、いきなり制服を脱ぐ!? 康恵ちゃんの女装をガードしなきゃ……。


「じゃあ、恥ずかしいけど桃花が先に脱ぐね……」


 そう言って彼女は自分の制服を脱ぎ始めた。最初にローファーの靴と、

 学校指定の紺色のソックス、少女の白い足があらわになる……。


「「なっ……!?」」


「ここも神様に感謝かな、えへっ、今日は可愛いショーツを穿いてきて良かった……」


「……も、桃花ちゃん、いきなり何をするの!?」


「ノーブラ推しの理由だよ……。 康恵ちゃんと正美ちゃんには見て欲しいんだ。大人のシスターに見られるのは嫌だけど、二人になら……」


 そうして彼女はスカートのホックに手をわした。 



 美少女のすべてがあらわに!? な次回に続く!!

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