話はついたようだ

「…かくかくしかじか」


「まるまるうまうま!」


「「はっはっは!」」



「あのぉ…そんで俺はどうしたらいいですかね…」(ひょっこり)



気付けばパンクロックに戻り、低姿勢になった天使系男子がそこにはいた。

結婚しよ(再決意)


「ああそうじゃ良い思いつきがここにある」

指を向けた先には


「こやつはすっかり俗世に馴染んで堕天してしもうた。再三の注意も聞いた上で”うっかり忘れる”ようになった」

「そこでじゃ、償いとして君に連れていってもらう、というのはどうじゃ?」



「……よろしいのですか…?」(敬服)

「………はあああああああああああああ!?」(愕然)


この時ようやく私は(ああ、神様って本当にいるんだ…)とそう思い。

真の信仰に目覚めたのだった。(多分三日で忘れる)


「現金なやつじゃのぅ…しかしこやつのやった事は言っておかねばならんな」

「こやつはな、お主を騙しておったのじゃ」


「ほう。」

その瞬間ぎくっとしたぞ天使様!

リアクションが気持ち良すぎるだろ!


「あの…その話は裏とかに…」

「ならん。」

「ああ…」(魂が抜けていくような仕草をしている)


「こやつは困りものでな、以前から知恵を良く付けるやつじゃった」

「これでも良い子で…ああ違う違う、その話では無くてじゃな…」

「…」

「続けて?(熱い眼差し)」

ついでに羞恥プレイをこなすなんて流石神だ…そう思っていると


「まずサボって行き違いを起こしたのは君の記憶の通り」

「アッハイ」

「そして…隙を見てお主を寝かせて元の世界に返そうとしよった。」

「【…えっ!?】」


「これでも天の使いじゃからな、条件さえ満たせれば持てるだけの力で軌道修正が効くと思ったんじゃろう」


ぽくぽくと罪が暴露される度にまるで木魚を叩くが如きペースで彼にはゆるめの体罰が行われていた。暴力描写だ、まずいぞ気にする人に怒られる。(やかましい)


「じゃが、その頃儂の分け身が目を覚ました」

「トラックをもう一度送られたはずじゃろう?」

なるほど通りで二回も轢かれた訳だ…てちょっと待ておい人命


「痛みは無かった筈じゃ、それと寿命じゃからむしろ少し長生きしとる。」

そういう事なのか…?それでいいのか…?(混迷の渦の中に消えゆく思考)

…でもお母さんと一日多く会えたって事になるのかな

私はなんだかセンチな気持ちになって、神に似た死んだ爺さんの事まで思い出しかけていた。


「こやつはお主が目を覚ました時の事も考えて、事前に更に別の手を打ったのじゃ」

「なるほどなるほど?」

「」


「”それ”はな、世界を混同させてしまおうとしたんじゃよ…」

「…?」

「」

そんなに痛恨の表情をされても意味が分からないのではリアクションの取りようがない。天使様はしんでるし。


「うーむ、まあこれは分からんでもよい、とにかくこやつの責任は儂の責任じゃ」

「理想の上司ってコト…?」

「」


「儂はこの世界にこれ以上小難しい影響が波及してしまう前に、少し時間を巻き戻したのじゃ。」


神ってすごい、関係者一同改めてそう思ったのだった。次につづく。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る