ガチャ976回目:門番
「ま、とりあえず試すだけ試すか」
そうして俺達はマップの外周から埋めつつ、見かけたモンスターは手当たり次第に討伐して行く。この階層は広いので、メイン武器は弓にしておいた。
スケルトンは胴体がスッカスカなので、刺突系統の武器は不向きのように感じるが、実際問題頭蓋骨を破壊してしまえば問題なく倒せるので、あまり関係はなかった。
「これで60くらいか」
外周を進んでるだけなのに、アンデッドの数が異常だな。数が少ないはずの外側でさえこれだけいるのなら、内側なら種類ごとに100体討伐もそう時間はかからないかもしれないな。
「♪」
『♪』
クリスとセレンが鼻歌混じりに水を操作しアイテムを回収してくれる。他の面々も、クリスに教えを乞いながら『エレメンタルマスター』で得た水を扱い練度を向上させていた。あの様子なら、そう遠くないうちに全員がアイテム回収役として活躍できそうではあるな。
「……ん?」
なんだアイツ。
外周がちょうど半分くらい埋まり始めた頃、そいつはいた。門の前を陣取るように立つ首なしの騎士。第五層の入口から正反対の位置である以上、あの門は第六層へ繋がるゲートへと続く場所なのは間違いない。
まだ100体も討伐していないし、出現の煙なんかも見ていない以上、奴は最初からそこにいたことになる。まさか中ボス枠か?
*****
名前:絶望の騎士(超強化)
レベル:800(+640)
腕力:9000
器用:9000
頑丈:10000
俊敏:8000
魔力:30000
知力:3000
運:なし
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武技スキル:冥王斬、ファントムロード
装備:魔帝の剣、魔帝の鎧
ドロップ:ランダムボックス
魔煌石:極大
*****
「なんなんだコイツは?」
フィールド型のレアモンスターにしては、強すぎるぞ!?
+値を考えれば、元のレベルは160でしかないってのに、どれだけ強化されてんだ。悪さをしているのは『永久成長』と『死地吸収』ってスキルだろうか。ダンジョンが出現して以降、こいつはずっと成長し続けてきたんだろうか?
これが世に放たれていたとしたら、甚大な被害が出そうだな。
「リリス、コイツについて何か知ってるか?」
『はいっ。アンデッドの力を常に吸収して無限に強くなるという特性を持った、お父さまの秘密兵器です! 計画では、限界まで成長しきったら自身に取り込む事で、本来の権能を取り戻すとのだと言ってました!』
『権能の復活かぁ……。ダンジョンで自身の糧になる存在を育て上げて取り込むだなんて、あいつらしい考えね』
「権能ってのは、アズの『色欲』みたいなものか?」
『ええ、似たようなものね』
こっちの世界に渡る過程で弱体化した能力を取り戻すための策であり、リリスの搦手を突破できる奴を撃破する壁でもあると。まあ確かに、普通の冒険者なら倒すことは不可能なレベルではあるよな。俺と出会う前に4属性の使い手たるエス達がここに辿り着けていたとしても、突破はできなかっただろう。それくらいの難敵だった。
まあ、今となっては最低ソロ、もしくは2人いれば倒せるくらいには皆成長したけど。
「んじゃ、コイツを倒してしまえばその計画もおじゃんになるわけだ」
「ん。倒さない理由はない」
「ファイトです!」
「頑張ってくださいね!」
『えぇー? だ、誰も手伝わないんですかー?』
『手伝っても怒られはしないけど、マスターは協力して戦うより1人で戦うことを好むからねー』
『ですがマスター様でも難しい相手の時は、適したメンバーが呼ばれることがあります。その時はすぐに動けるように、皆様待機しているのですよ』
『ふわぁ、そうなんだぁ……』
早速リリスに俺の扱い方が説明されてるな。
まあそれは良いとしてだ。相手は首無し騎士。体躯は人間のそれではなく2メートル50センチほどの巨漢であり、人間にとっての両手剣と呼べるサイズを片手で操る純粋な近接型の戦士だ。こんな相手に弓を使うなんて真似はできないし、俺も巨神の剣で対抗するか。
騎士の前に立ち武器を構えると、相手もそれに呼応する様に戦闘態勢に入った。顔はなくてもきちんと俺のことを認識してるっぽいな。まあアンデッド系統だし、顔なんて飾りみたいなもんか。
おっと、始める前にレベルをオーブに変換しておかないと。
「……よし、行くぞ!」
『……!』
戦闘開始だ!
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