八つの愛

中川葉子

情欲的な愛

 ルームランプを暗くし、薄く紫色の小さな輝きが部屋を照らす程度にする。彼が好きなピンクのブラをチラリと見える程度に、服から出した。

 シャワーの音が浴室から聞こえる。心臓の鼓動が高まる。貴方が私を求めてくれたなら、いいな。と、胸に手を置き念じる。

 いつのまにかシャワーの音がしなくなっていた。寝室の扉が開く。彼は私を視認し、捕食者のような、でもどこか、慈愛に満ちた表情を浮かべた。

 私はできるだけ蠱惑的な、艶のある表情で挑発した。


「おいで。愛する人」

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