ディッシュ
どうしてこんな事になってんだっけ。
見慣れたアパートの自分の部屋で、こたつに入り込んで寝ている部下を腐った魚の目で見た。
どうして部下はこたつに入り込んでいるのに、自分はこたつの一部どころかカーペットの一部にさえにさえ入っておらず、しかも変な寝相なのか。
床に手をつけてゆっくりと起き上がり、頭をゆっくりと横に動かして正しい位置へと戻して近づき部下に起きろと言えば、ゆっくりと目を開けてまたゆっくりと閉じてまたゆっくりと開けて睨みつけてきて、舌打ちをした。
「おいおいおい。舌打ちは止めろって言ったよな?」
「仕事外なんで」
そりゃあそうだし。
折角の休日、しかもクリスマスに怒るのもばかばかしいし。
頭がまだぽやぽやする中、部下の足を端に押しやりながらこたつに入り込んで、テーブルに顎を乗せて目を瞑った。
(2022.12.25)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます