気ままにエッセイ 〜今日もやはり飯が美味い〜

Nemo

メリー栗スマス

 突然だが、栗が食べたくなった。


 何故なのかを考えると今年は栗をまったく食べていないことに気付く。


 例年なら実家で栗ご飯を食べたり、パック詰めされた甘栗を剥いて食べたりなどをしていたのだが、今年は実家にろくに帰ることが出来なかったので食べる機会がなかったのだ。


 別のサイトに投稿しているエッセイではもう既に書いていたかもしれないが、今自分が暮らしているアパートはキッチンが小さく、まともに料理ができない。


 いや、言い訳はよそう。はっきり言って自分だけの分の飯を用意するのはとても面倒なのだ。


 今はもう秋を通り越して冬真っ盛り。栗ご飯など何処にも売っていないだろう。遠出をすればあるかもしれないが、少なくとも近所には売っていない。


 とはいえ食べたいものは仕方がない。


 ……すっかり忘れていたが、今日はクリスマスイヴである。確かコンビニにモンブランがあったはずだ。売り切れていなければ買いに行こう。


 ……一人のイヴ。


 寂しいのはもう仕方がない。


 来年こそは誰かとクリスマスを過ごせればいいが。まぁ無理だろう。






追記


 モンブランが売り切れていたので、代わりに抹茶味のチーズケーキを購入してみた。


 最初は「チーズに抹茶?」と疑問だらけであったが、一口食べてみるとこれが中々悪くない。濃厚なチーズをほろ苦い抹茶が中和させ、くどくない味にしている。


 これしか残っていなかったから買ったのだが、どうやら今回は当たりを引いたようだ。


 残り物には福がある、とはこのことだろう。嬉しいマイ・クリスマスプレゼントだ。

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