第7話 学校に行けない子供達②
これから話す事は、
「そんなもん、わかるわけないやろ!」
「どうやって知るんや!?」
となるかもしれない。
だが、大事な事だと俺は考えていて、
だからこそ、書かせてもらう。
まず、心を見るなんて目には見えないわけだから、「見る」ではなく、
「感じる」としておく。
俺は、皆がいる、そちらにいる者ではないからな。行けるわけだ。
どこへ?
心の中へだ。
「潜在意識」とも言う。
そこに行き、本人と向き合い話をきくわけだ。
だが、それでも、わからないと言う。
ならば、過去に何があり、そうなのかを探る。
俺の言う過去とは、今生、つまり今回生まれてからの過去ではなく、
もっと前の過去を指す。
それは、過去世と呼ばれるものばかりではなく、魂の過去と言うものになる。
信じ難いだろう。
信じないならば、それも良しだ。
見えない話だからな。
普通の気持ちだろう。
だが、それを承知で話す。
俺が見て来て共通点がある。
それは、皆、傷を抱えている。
大なり小なりだ。
トラウマとも言う過去を背負い、今を生きている。
これは、本当に大変な事で、傷は治っておらず、そのままだったり、
また、悪霊などに突かれ広げられて
酷くなっていたり。
そういった傷が何ならかの形で、表面に出ると言うわけだ。
前回の話に登場した、父親の息子さんの心の奥には小さな彼がいた。
体操服で座込み顔を埋めた状態だ。
その小さな彼に話しかけると顔を見せてくれた。彼は鬼の形相だった。
その形相は、正に悪霊。
彼は悪霊に取り憑かれた状態だ。
直に悪霊を引き剥がし、元の彼に戻した。
気がついた彼は俺に向けて言い放つ
「パパは?!、、パパはどこ?」
かなり父親の事を心配していた。
会話をし、事情をきけば、
「パパはいつも狙われているんだ。
だから、僕がやっつけに来たんだ。
だけど、負けちゃうから、救けてくれるんだ!キラキラ✨した神様に!」
ようするに、悪霊から狙われ命すらも奪われそうな父親を守りたくて子供として、生まれて来たと言うわけだ。
そうした目的があり、生まれた彼ですら傷を抱える。
全く癒えていない傷だ。
人はどんな人も傷を抱えて今を必死に生きている。
それも、今生と言う、自分が何者であったかも、どこから来て、母の母体に来たのかも記憶もない。
そして、今生を閉じてどこに行くのかも解らない。
そんな皆にも、知ってほしい。
自分の心を。
感じてほしい。
その傷を抱える心を。
そして養なってもらいたい
その心を感じ取る力を。
内側にいる小さな彼は泣いている。
父親を想い。
傷ついた自分を想い。。。
俺「大丈夫だ。君の父も、そして
君も。。。大丈夫だ。。。」
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