第3話 鳥籠の中

消えたい。

そう思って空を見上げても、蛍光灯のいくつか光る限られた狭い天井しか目には飛び込んでこない。

きっと学びやすい明るさに調節されているであろう籠の中の光が能天気なほどに明るく感じてくる。

結局ここから逃げることなんてできない。

ふっと目を細め白い文字の無数に走る黒板を睨みつけた。

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