サダルメリクが読む詩
明星浪漫
死ん中
死こそ救いに決まっているだらう!生は地獄だ。おまへさんが生きていて幸福だと思つたことがあるかい。あつたとしたらそいつは幻想だ。アタマが幸福だと思ひたくて嘘を吐いているのさ。おまへが真に幸福だつたことなどない。なぜなら本当の幸福は死んだあとに初めて分かるからさ。生きているおまへには到底分からない領域さ。死んだら分かるぜ!
酸素を吸うことが如何に難儀であつたか。瞬きをするのが如何に大儀であつたか!飯を食わねば死ぬと云ふのも、寝ねばアタマがイカれる云ふのも、全ては神が誤った人間の創り方をしたからなんだぜ!おまへは一等楽にしていれば良い。そうすりゃ一等楽になれるぜ。つまり「死」つてことさ!何もしなきゃ何もしなくて良くなるんだ。最高だろう?な、だから俺と一緒に楽になろうぜ、おまへさん。
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