キーボードを撃つ
正しくは「キーボードを【打】つ」。
ミステリを書いていると、ときおり銃を登場させることがあります。そのせいで【撃つ】と表示させたいことも、しばしば。
ドンパチ、ドンパチやるアクション成分多めの作品の後で、ミステリ作家が友人の探偵の活躍を本にするといった作品に取りかかると、序盤でやりがちなのがこの手のミス。
予測変換の罠とでもいうのでしょうか。最近の文章作成ソフトは賢いので、よく使う表現のほうが変換候補リストの前にきます。
いや、先月末までは撃っていたけれど、今月から書いている作品には銃は登場しないのだよ、とやさしい態度でいられるのならばいいのです。行き詰ってキーボードどころかパソコンのディスプレイを撃ち抜きたくなるほど、気持ちがすさむようなら、もう終わりです。
と、ここまで書いてきて、ふと「キーボード」ではなく「キー」が正しいのではないか。打つではな叩くではないか、と不安になってきました。
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