04.evt 斜めな誇りに行く面々

 厚木あつぎ

「こんなエッジ外縁ばっかのネットワークでコア中核する俺、偉いっしょ」


 箱根はこね町(足柄あしがらしも郡)

「『天下のけん』の僕をそこらのエッジと一緒にしないで欲しいな。大体、みんな、個性がなさ過ぎなんだよ。何か売りはないの? 温泉とかさぁ」


 湯河原ゆがわら町(足柄下郡)

「温泉はこちらにもござそうろう。風情ある故、郡や町を名乗れど、東海道本線も通りそうろうにつき、交通の便、都会並みなり」


 秦野はだの

「てか、温泉なんか何処どこにもあんだよ。うちは冷たい水も売りだかんな。名水百選に選ばれてっからな」


 山北やまきた町(足柄あしがらかみ郡)

「名水百選なら僕も選ばれてるよ。だから、僕んトコのお茶は最高♡ 神奈川ブランドのお茶と言えば足柄茶だよね☆ 僕も妹もお茶、だーい好き♪ 機関車も!」


 南足柄みなみあしがら

「足柄と言えば足柄山。そして、金太郎です! 金太郎を知らない日本人がいますか? 我が『よいしょの金太郎』こそ全国に通じるポテンシャルを持つキャラクターです」


 座間ざま

「……(地味に足柄が連帯してて、うちの水自慢をし難くなってるざーます)……」

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