突発エイプリルフール企画!

※主人公達をウ○娘みたいに擬人化して書いてみました。ただ性別はそのままです。苦手な方は読み飛ばし下さい。



「ふぁー、食った食った」



 安くて美味いがデート時の食事として連れていくとボロクソに叩かれると噂の某イタリア系チェーンレストランで、俺はパンパンに膨れた腹をさすってそう呟いた。



「さて、行くか」



 口元を拭き、氷水を飲み干して立ち上がったのを見た従業員さんがレジに入るのを確認してからレジに向かう。



「会計お願いします」


「は、はい。お会計1100円になります」


「あ、領収書も下さい。名前はタガノフェイルドでお願いします」



 いつも使う魔法の紙を手に入れた俺は颯爽とサイゼ○リアを後にした。ん? あれは……。



「え? 本当? ボクも皆も絶対に儲かる話なの?」


「そうだよ。あの霊峰と名高い富士山の山頂、そこから湧き出てる神水ネオアクア1本5万円をお友達5人におすすめして購入してもらったら君に手数料として10万円が払われるんだ」



 どう聞いても胡散臭く詐欺の臭いしかしない話に知り合いが引っかかっていた。



「おぉ! その方法を皆に広げたら良いんだね!?」


「そうそう! だから──」


「俺のツレに何吹き込もうとしてんだ? あ?」



 がっちりと肩を掴んでそう尋ねるとビビった相手はすぐに去っていく。やっぱ詐欺かよ……んで、それに引っかかりかけていたアホが……。



「あぁ~!? ファー君なにするの! ボクがせっかく皆が幸せになる話を聞いてたのにぃ!」



 誰も幸せにならない話を聞いてたタマモクラウンの頭にチョップを食らわせる。そして呆れながら事情を説明してやると……。



「えぇ~!? ファー君が詐欺に引っかかったの!?」



 ……アホなの? もうコイツやだ。さりげなく縁切ろっと。お、あれは……!



「やぁそこの君、向こうの猫カフェが気になっているんだけど、人目があって……一緒に入ってくれないかい?」


「え? わ、私ですか? は、はい!」



 ナンパしてるディープゼロスくんを発見。



「ようゼロス。お前の彼女が向こうで探してたぞ」


「は? ちょ!?」


「え? ……あ、失礼しまーす」


「お前ぇぇぇ!」



 胸ぐらを掴んでくるゼロスを宥めて、そこら辺の女性をナンパしてた理由を尋ねる。



「ゲームだよ。一番最初にナンパを成功させるゲーム」


「へぇ、相手は?」


「クレイアスとブレイズ」


「せこぉぉお!? おま、あの2人とナンパ勝負とかせっこ!!??!?!」



 あのコミュ障陰キャ共とナンパ勝負とかせこすぎるだろ!? まだ何も知らないタマモクラウンの方が相手になるぞ!?



「てか俺も混ぜろよ」


「うるせぇ禁止カード」


「あぁ、俺がキメ顔使ったら一瞬で終わるか」


「常時その顔なら別に参戦OKだぞ」



 おい待てその基準はおかしいだろ!? 俺のキメ顔だぞ!? 国宝級だろ!?!?!?



「冗談だ。ただお前がこのゲーム始めたら女性陣が獣になるぞ」


「止めておくよじゃあな」



 カレンニサキホコルお姉さんとカレンニサキホコルお姉さんとかカレンニサキホコルお姉さんとかが来そうだしな。


 あと、ちゃんと邪魔した分は軽食を奢ってチャラにしてもらった。あ、領収書はタガノフェイルドでお願いしまーす。



「ファートム、助けてくれ」



 次に出会ったのはナンパ対決ゲーム中の……誰だっけこいつ?



「クレイアスだよ!? お前、一応ライバルだろ!?」


「悪い。お前レースは強いけど出番少ないから影薄くて」


「やめろぉ!? 外回りメインのせいで上手く出せないの作者も気にしてるんだぞぉ!?」



 よく分からない事を叫ぶクレイアスの言葉は無視する。それより助けてって事は……。



「あぁ。俺、お前の顔でナンパに勝つ!」



 コイツら2人ともちゃんと勝負する気ないだろ。まぁゼロスを困らせるのは楽しいから乗ってやるよ。お、丁度良く1人で歩いてる女の子発見!



「こんにちは~、今日も暑いですね」


「え?」


「ごめんね急に。実は罰ゲームでナンパしなきゃいけなくて。お姉さん可愛くてつい声掛けちゃった」


「ほ、本当? お、お兄ちゃんも格好良いよ」


「そう? ありが──お兄ちゃん?」



 適当に目に付いた人に声を掛けただけで相手の顔は見てなかった。ただ聞いたことある声に容姿、そしてお兄ちゃん呼び……うーん、嫌な予感しかしない!



「ファートムお兄ちゃんどうしたの? もしかして……ナンパかな? そうなのかな? かな?」


「すまんコール。お腹痛くなったからじゃあな!」


「逃がさないよお兄ちゃん。私と言う者がいながらぽっと出の女に手を出そうとした理由を聞かせてもらおうかな~」



 助けてクレイアスゥゥゥ!!! 事情! 事情説明を……あれ、いない。……アイツ逃げやがったァァァァ!!!!


 その後、プリモール母さんと共にこってり絞られた俺が目にしたのはぎこちないながらもナンパを成功させたドゥラブレイズだった。……ブレイズ、お前がナンバーワンだ。そして俺自身はと言うと……。



「待てやファートムゥゥゥゥゥ!!!!」


「ファァアアアァァァアァァアア?!?!?」



 領収書の請求が来たフェイに追いかけ回されていた。



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感想で要望あったので記念に書きました。今回はメインの同期+妹ちゃん!好評そうなら完結後にたまーに書くかも?

あと初めて競馬場にも行ってきました。嘘じゃないですよ?

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