白鷺
水辺に立っていたあの鷺たちは
一体どこへ行ってしまったのだろうか
白い大きな羽根だけを残して
彼らは山の向こうへと飛んで行った
真白い裾野が広がっている
見上げるばかりであったあの山の向こうでは
今日も鷺たちが翼を広げ
水浴びでもしているのだろうか
羽ばたきで水面を波打たせ
その羽根を落としているのだろうか
こんな辺鄙な田舎町から
大陸まで渡って行ける
翼を持っているというのは
なんと力強い自由であろうかと
そしてなんと寂しいことであろうかと
白い山の麓から私は
見上げるばかりだというのに
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます