第28話 牧村 栄子①
私は牧村英子(まきむら えいこ)。
父は一般企業で働くサラリーマンで母はパート。
私自身は大きな病院で働く看護婦……見た目は可もなく不可もなくかな。
ウチは特別な家系でもなければ金持ちでもない普通の家族。
それでも私は自分の人生に満足していた。
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20歳を過ぎたある日……私は友人に誘われて合コンに参加した。
何人かチャラついた男が声を掛けてきたけど、相手にはしなかった。
私はあくまで人数合わせだから男を探す気なんてなかったし。
「ねぇ君、可愛いね」
その中で異色のオーラを放つ男が声を掛けてきた。
「俺、西岡豪。 君は?」
「牧村 栄子と言います」
豪はかなりのイケメンで所々をブランド品で武装しているわかりやすい金持ちだった。
私のような一般人とは住む世界が違う……普段からきれいな女性に囲まれているから、私みたいな普通の女が珍しく見えたから声を掛けてきただけだと……この時は思った。
「栄子ちゃん、よかったら連絡先教えてよ」
「まあ……いいけど……」
これが豪と私の出会いだった。
ドラマ性もないありふれた出会いだったし……私も別段豪に興味はなかった。
後日……豪からデートの誘いを受けた。
その日は休日だったし、予定もなかったからデートに行った。
金持ちのデートなんて金に物を言わせる中身のないものだと思っていた。
でも豪が初めてデートに誘った場所はごくありふれた遊園地だった。
ジェットコースターやメリーゴーランド……観覧車と言ったデートの定番と言っても良いコースに私は驚いた。
食事も庶民には縁のない高級フレンチかと思ったら、普通のレストラン。
「今日はデートしてくれてありがとう! またデートしようぜ!」
「うっうん……」
金持ち男はその日の内に女をホテルに誘う軽薄な男だと思っていた。
でも初回デートは仕事に響くからと9時で解散してくれた。
その何気ない豪の気遣いに、私の彼に対するイメージが少し変化した。
ネガティブに考えたら、庶民の私とのデートにお金を掛けることはできないとも考えられる。
でもデートを重ねていく内に少しずつデートのバリエーションやレベルがどんどん上がっていった。
誕生日にくれるプレゼントは高価なネックレスやバッグといったブランド物ばかり……顔の広い豪のおかげで憧れていた芸能人に会うこともできた。
……でも誤解しないでほしい。
私はお金目当てに豪にすり寄っているわけじゃない。
彼の誠実さに心を奪われたの……。
一見チャラついたように見える豪だけど、デートの際は私をリードしてくれるし……私へのエスコートも決して忘れない。
初めて彼と結ばれた夜も、思ったよりも苦痛じゃなかった。
むしろ夢見心地のような幸せな時間を過ごすことができたくらい。
豪と出会ってから私の狭く閉ざされていた世界は一気に広がった。
何の色もない私の人生が色鮮やかになっていくように見えた。
「栄子……俺と結婚してくれないか?」
「……はい、喜んで」
豪と交際を始めてから3年後……彼のプロポーズを皮切りに私達は婚約関係を結んだ。
もちろん私は了承した。
私の両親は豪の誠実な立ち振る舞いと私の男性を見る目を信じて婚約を許してくれた。
結婚後も看護婦の仕事は続けるつもり……患者さん達の力になりたいからね。
豪は俺が稼いでやるって言ってくれたけど……こればかりは私の意志だ。
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豪との温かな生活を夢見ていたある日……私の元に弁護士を名乗る男性が訪ねてきた
その内容は……豪が私以外の女性と関係を持ち、釘崎真人という男性に自分の子供をギャンブル感覚で托卵させたというフィクションのような話だった。
釘崎真人と言う名前には聞き覚えはあった……私が看護婦として働いている病院に勤めている医師だ。
顔なじみ程度の面識はある。
もちろん私は信じなかった。
私のことを心から大切にしてくれたあの豪が……そんな非人道的な行為に及ぶなんて……信じられる訳がない!!
だけど……弁護士が提示してきた数々の証拠を目の当たりにした私はそれを事実として受け入れざるを得なかった。
豪が不貞行為をしたという事実だけで私には彼に慰謝料を請求する権利が与えられると言われた。
でも心のどこかで豪を信じたい気持ちが残っていた私はそれを躊躇した。
豪を信じたい……でも事実も知りたい。
豪の口から真実を聞きたかった私は、弁護士事務所で行われる離婚調停に同席させてほしいと弁護士を通して釘崎医師に懇願した。
『わかりました……ただし、私が許可するまであなたは西岡の前に姿を見せないでください』
それが釘崎医師の回答だった。
私が豪の前に姿を見せたら……くだらない言い訳を永遠と語り始めて話が進みにくくなると思ったからみたい。
でもそれでもいい……むしろ、これで豪の本意を知ることができる。
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後日、両親と弁護士事務所を訪ねた私は弁護士に案内された部屋で待機するように言い渡された。
私達は隣の部屋で行われている離婚調停を部屋に設置されているカメラを通して伺っていた。
カメラは証拠のために弁護士が設置したものみたい。
『こちらは慰謝料として500万を請求します』
『どうぞどうぞ……いくらでもお支払いしますよ?』
『なんだその態度は!? 自分が何をしたのかわかってるのか!?』
カメラ越しに見た豪の姿はいつも誠実に接してくれているあの見慣れた姿をは別人のようだった。
浮気も托卵も全て認めたものの、全く反省していないのはカメラを通して見ている私でもわかる。
金でなんでも解決できるという傲慢な態度は私が大嫌いな金の亡者そのものだった。
ニヤニヤといやらしい笑みを浮かべて浮気相手である女性の肩に手を回した。
女性の方も豪に体を許している……まるで恋人同士じゃない!
はっきりした!
豪が今まで私に見せていた姿は全て嘘……自分が傷つけた被害者相手でも嘲笑うあの姿こそが彼の本性だったんだ……。
許せない……信じていたのに……豪のこと……心の底から信じていたのに……彼は私の気持ちを踏みにじり、影で笑っていたんだわ!!
『どうぞ、入ってきてください』
私のスマホに真人さんから連絡が入った。
もしも豪の嘘が露見したら彼に直接婚約破棄を言い渡したいと私が事前に真人さんに話していたの。
豪の本性を知った私の心はもう決まっていた……。
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「私は豪との婚約を破棄します。 もちろん、慰謝料も請求します」
豪達がいる部屋に足を踏み入れ、はっきりと婚約破棄を言い渡した。
彼は私の足にしがみ付いて再考を願い出てきたけど、私は受け入れなかった。
豪は私のことを心から愛していると言ってきたけど、そんなこと信じられる訳がない。
仮にそれが本意だったとしても……そんなのどうでもいい!!
こんな裏切者なんか……顔も見たくない!
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豪と婚約破棄し、それなりの慰謝料をもらうことができた。
でも……そんなことで私の心の傷は癒えない。
長い時を掛けて築いた信頼関係をぶち壊されたんだ……そんな簡単に気持ちを切り替えられる訳がない。
病院もしばらく休みをもらった。
こんな精神状態のまま働いても、病院に迷惑を掛けるだけだし……。
両親も何かあったら遠慮なく相談してほしいって心強い言葉を掛けてくれた。
親という存在はやっぱりいくつになっても大きいと思う。
友人や同僚達からも励ましのラインが毎日のように届く……本当に私は恵まれている。
でも……私の身を心から案じてくれていたのはもう1人いた……。
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『釘崎です。 お元気ですか?』
豪に婚約破棄を言い渡した後、釘崎医師から何度かラインが届くようになった。
『お体は大丈夫ですか?』
『何か力になれることがあればおっしゃってくださいね』
私と同じくパートナーに裏切られた身であるにも関わらず、私のことを気遣ってくれる彼の言葉は本当に励みになった。
佐山香帆に托卵された上、大切にしていたお子さんまで失っている彼の方がずっと傷ついているのに……。
私は釘崎医師の心の強さが羨ましく思えた。
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「今日はすみません……いきなりお呼び立てして……」
「気にしないでください……割と暇を持て余しているので……」
何日かラインでのやり取りを交わすうちに、私と釘崎医師は直接言葉を交わす仲にまで発展していた。
会話自体は普通にできているけど、顔はかなりやつれている。
私に悟られないように無理やり笑顔を作っているのがなんだか申し訳ない。
今日は私が相談したいことがあると私の実家にまで足を運んでもらった。
本来なら私の方から会いに行くのが筋だとはわかっているけど、この時の私は”外出”をどうしても控えたい訳があった。
※※※
「帰って! もう2度と顔を見せないでって言ったでしょ!?」
婚約破棄を言い渡してから数日後……豪が私の実家を訪ねて復縁を申し込んできた。
もちろん私は拒否した。
私を裏切るだけに飽き足らず、托卵なんて人として恥ずべき非道な行いをしでかしておいて反省すらしない
こんな男を受け入れられる訳がない!
それに豪には浮気相手である佐山香帆がいるんだから、2人で仲良く暮らせばいいじゃない!!
「香帆とはガチで遊びなんだ。
あいつを愛したことなんか1度だってない!
俺にはお前だけ!
托卵だってほら……賞金が手に入ったら俺達の結婚資金にしようと思って……」
パチンッ!!
「2度と私の前に現れないで……」
あまりにくだらない言い訳に嫌気が差した私は初めて豪を引っぱ叩いた。
こんな男と結婚しようとしていた自分が愚かしくて仕方ない。
私は扉を閉めるのと同時に、豪との記憶を心の奥底に封印することにした。
でも豪は私を解放してくれず、何度も私の前に現れた。
警察に間に入ってもらったけど、彼は諦めてくれない。
警察の忠告を散々無視した豪は、とうとう逮捕された。
刑務所にいる間は突撃される心配はないけど……私の心はまだ豪への恐怖に縛られたままだった。
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「大丈夫ですか?」
そんな私に寄り添ってくれたのは釘崎医師だった。
同じ痛みを持つ人間同士故か、彼とはあれからラインでやり取りするようになった仲だ。
互いに励まし合い……時には2人で気晴らしに遊びに行くこともあった。
形としてはデートになるけど、あくまで同じ職場の仲間として……友人として接していたつもりだった。
でもいつからか、私の中で釘崎医師の存在が大きくなり始めた。
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「牧村さん……もしよければ、私とお付き合いしてくれませんか?」
私は2人で食事をした帰りに、釘崎医師が私に告白してきた。
2人の時間を共有した仲とはいえ、私達は恋人同士という訳じゃない。
彼と私は同じ傷を持つ人間同士……何かとどこかで気を使うことが多い。
傷ついた私を憐れんで告白してくれたのかなとネガティブな思考を巡らせてしまう。
「そっそれは本心なんですか?」
「本心だよ……俺は君といるこの時間が一番楽しいんだ。
このまま君と一緒に人生を歩んでいきたいよ」
釘崎医師は私の手をそっと掴み、その言葉に偽りがないと示してくれた。
実を言うと、私も釘崎医師に好意を寄せていた。
でも思いを告げる勇気が持てず、ずっと心の奥底に気持ちを封印していた。
私の片思いだと思っていたのに……いつの間にか互いに互いを想い合っていたみたい。
「うっ……」
「牧村さん……」
信じられなかった……嬉しすぎて涙が止まらない。
もう人を愛することはできないと思っていた私の心に、新たな愛が生まれた。
こうして私達の関係は恋人同士へと昇格した、
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釘崎医師改め、真人さんと交際を始めてから2年ほど経ったある日。
私達は豪と決着を付けるため、彼のいる刑務所へと赴いた。
「私はここにいる釘崎真人さんとお付き合いしています。 だからあなたとは復縁できません」
ガラスの向こうにいる豪に向かってはっきりと決別の言葉を突き付けた。
豪は信じられずに大声で私の隣にいる真人さんに罵声を浴びせてくる。
「お前が栄子と付き合う? 身の程をわきまえろ!!
栄子はお前みたいなゴミと釣り合うような女じゃないんだよ!!
離婚したとはいえ……香帆と結婚していたくせにホイホイ別の女に乗り換えやがって……脳みそ腐ってんのか!?」
一体どの口が言っているんだと強く思った。
遊び感覚で他人の人生をぶち壊し……私との信頼関係も踏みにじった豪に人を蔑む資格はない。
「俺は栄子を心から愛しているんだ!!」
かつてあんなに嬉しかった豪からの愛の囁きが、今では気持ち悪くて仕方ない。
もう目の前にいる豪が檻に捕らわれた言葉も通じない獣にしか見えない。
「愛しているならなんで大切にしてやらなかったんだよ!?
お前が牧村さんのことだけを大切にしていればこんなことにはならなかったんじゃないのか!?
人に逆恨みする暇があるなら、まず自分の行いを反省しろよ!!」
「黙れ……黙れぇぇぇ!!」
暴れ出す豪を看守さんが取り押さえ、奥の扉に引き連れて行く。
「さよなら……」
私は静かに別れを告げ、面会室を後にした。
豪のあの態度から改心はしてないみたい。
いずれ出所すれば、また私の前に現れるかもしれない。
でも今の私には真人さんがいる……だからもう豪を恐れたりしない。
真人さんと一緒にこれからの未来を生きていくわ!
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それから私達は順調に交際を続け……ついに夫婦となった。
入籍を終えた私達は互いに貯金を出し合ってマンションに引っ越し、幸せな結婚生活を送り始めた。
私は病院に復帰し、看護婦として毎日を生きている。
真人も医者として復帰したんだけど……すぐにまた休養を取った。
まだ過去のトラウマに打ち勝てずにいたみたいだけど……こればかりは仕方ないわ。
真人の妻として、彼がもう1度立ち上がるまでしっかりと支えてみせる!
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「ただいま」
「おかえり栄子。 食事の用意はできてるよ?」
「ありがとう……でも無理はしないでね?」
「わかってるよ」
休養中の真人だけど、彼はできる範囲で家事を率先して行ってくれる。
『何もしていないと落ち着かないし、気晴らしにもなるからさ』
家事をしてくれるのはありがたいけど、無理はしないように念は押している。
仕事があるから完璧にはできないかもしれないけど、私もできる範囲で真人と家事を分担している。
休日は真人の精神状態に配慮しつつ2人の時間を過ごしている。
たまに外に出てデートに行くこともしばしば。
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優しくて家事も積極的にしてくれる真人。
今は専業主夫のような立場になっているけれど、私はそれでも満足している。
今後、医者の仕事を続けるかやめるかは本人の意志に任せている。
どちらを選んでも私は彼の元を離れる気はないけどね。
夢にまで見た幸せな結婚生活に、私の心は満たされている。
真人と結婚して本当によかった……それは心の底から思っている。
幸せに満ちた結婚生活だけど……1つだけ不満と言う名のピースが混じっていた。
それは……夜の営み。
結婚してからそれなりの年月が過ぎた私達は妊活に励み始めた。
お互いに子供はほしいと思っていたし、金銭面でも子供を迎える余裕くらいはある。
行為中においても真人は私の体を気遣い、豪のように欲望のまま体を貪るようなことはしなかった。
そんな真人の優しさには感謝しているし、愛しいとも思っている。
でも私の心とは裏腹に、私の体は真人に対して強い不満を抱いていた。
「栄子、元気がなさそうだけど……気分でも悪いの?」
「ううん、大丈夫。 心配させちゃってごめんなさい」
真人に対する強い不満が無意識に顔に出てたみたい……真人に心配させて……私は何をしているのよ。
私の中に芽生える強い不満がなんなのか……私は理解していた。
その要因となっているのは豪だ。
まだ豪と付き合っていた頃、私は何度か彼に抱かれた。
豪から与えられる快楽は、言葉では言い表せないほど強く……甘いものだった。
今にして思えば、いろんな女と関係を持っていた豪なら当然なのかもしれない。
でもそんな汚らわしい過去と経験が真人に対する強い不満を抱かせている。
はっきりと言ってしまうけど……豪と真人では男としての技術やレベルが圧倒的に違う。
豪との行為は数時間に及ぶ長期戦……そのあまりの良さに何度も昇天した。
力強く豪快な豪のテクニックによって、私は物の数分で身も心も支配される。
でも真人との行為は豪と比べると短期戦にも満たないし、彼の手で昇天したことは1度もない。
彼を不安がらせないように満足げな作り笑顔を見せてはいるけど……かなり疲れる。
彼が力尽きて眠った後は、満たされない体を風呂場でこっそり処理するのが日常茶飯事となっている。
経験の差からそれは仕方のないことだとはわかっているけれど、私の体は納得してくれない。
自分で体を癒しても不満は蓄積してく……。
満たされない体が本能的に真人以外の男を求める。
でもそんなことはできない……それは不倫だ。
私は絶対に真人を裏切りたくない……かといって、真人に本音を伝える訳にもいかない。
あんなに頑張って私を満足させようとしている真人にそんな残酷な事実を伝えるなんて……できるわけがない!
こんな下世話な悩みを両親や友人に打ち明ける勇気もない。
私はどうしようもない憤りを必死に心の底に押し込めた。
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日に日に強くなっていく不満と戦いながら幸せな結婚生活を送っていたある日……私のスマホに1通のラインが届いた。
「誰だろ?……!!」
『結婚生活満喫してる? あたしは豪と楽しくヤッてるわ~』
それは豪の不倫相手である佐山香帆からだった。
メッセージと一緒に送られてきた動画には行為中の豪と佐山の姿が映し出されていた。
「なっ……なんなのこれ!?」
大方、私のラインIDを豪から聞いて送ってきたんだろうけど……メッセージはともかくこの動画はなんなの?
真人に托卵したような女だ……頭のねじが何本か抜けているのかもしれない。
『こんなセクハラ動画を送り付けてきて非常識な人ですね!!
もうラインしないで下さい!!』
ひとまずそうラインで返し、スマホをポケットに収めた。
「さっさと仕事に行かないと……」
気持ちを切り替え、私は病院へと向かった。
浮気女と関わるだけ無駄だもの……無視無視!
……でも、さっきの動画で一瞬見えた豪のたくましい”アレ”が頭から離れなかった。
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