紅白戦7
そして8回裏、僕らの最後の攻撃が始まった。
巌本君に対して蜂腹さんは大きくそれでいて鋭く変化するシンカーをインローに投じ、そして高速に小さく変化する高速シンカーをアウトローに決める。
そして巌本君の体勢を崩した後、インハイにズバッと決まるストレートで空振りを奪う。
そして僕に対しては…やっぱり申告敬遠でした。
申告敬遠とか言うつまんない制度無くしてほしいなぁ(願望)。
まあアンダースローとか塁盗むタイミング滅茶苦茶あるから盗塁でもするか。
夢幻君に対して事前に決めていた盗塁のサインを送り、そして夢幻君に大きくそれでいて鋭く変化するシンカーを空振ってもらった。
僕がその間何したかって?
投球モーションになった瞬間、スタート切って相川さんにボールが渡るまでの間に三塁についた。
やっぱりアシストがあった方が盗塁はやりやすいね。
そして夢幻君はインローに投じられたノビのあるストレートをコンパクトに捉えて、弾き返す。
そしてその打球はセンター前に転がり、当然僕はホームインした。
けど、やっぱり後は続かないね。
伊勢君をインローへのストレート、外角高めへのストレート、インハイへのストレートで空振りに抑えると、井澤くんに対して、インローへのストレート、アウトローから少し外れてボールになったシンカーを投じ、カウントはワンボールワンストライク。そこで蜂腹さんが投じたのはインハイに落ちるカーブだった。
まさかカーブが来ると思っていなかった井澤くんはバットを止めようとするが止められず空振り三振となった。
そして9回表、夢幻君に代わって早河君がマウンドに向かう。
さあフィナーレといこうか。
早河君について説明の補足をしておくと早河君は夢幻君とはほぼあらゆることで真逆と言っていい。
夢幻君が左右のどちらからでも全ての変化球を全ての投球フォームから投げれる程の柔軟性があるならば、早河君には圧倒的な速度を誇るストレートに耐えうる耐久力こそあるが右からしか投げれず、投球フォームはオーバースローとクイックのみかつストレートとチェンジアップしか投げれない程の不器用な投手だ。
だが殆ど打たれない。
無論早河君が制球力も良い(具体的に言えば早河くんの中学時代のK /BBは18.6。 参考までにK/BBはピッチャーの制球力をあらわすセイバーメトリクス指標で、奪三振÷与四球によって求めることができ、K/BBが3.50を超えると優秀なピッチャーです。)
早河君のストレートは平均156キロでMAXは公式戦の記録では166キロだ。
つまり、並のバッターならストレートだけでねじ伏せることができる。
早河君のストレートは浮き上がるほどの回転量とノビがあり、チェンジアップにも異次元のキレたがあるのでそんなことはしないが。
そして蹂躙が始まり、あっという間に試合は終了した。
刮目せよ、その異次元の投球を。
………………………………………………………
後書き 今回は作中最強格のピッチャーの1人である早河の投手ステータスと野手能力を合わせてご覧ください。
早河龍
メインポジション投手
投手としての能力はコントロールA(Sに限りなく近い)、スタミナS(Sの上限)
MAXスピードが166㎞。
再現するには少なくとも真・怪物球威、真・怪童、変幻自在、真・精密機械、ドクターK、異次元の切れ味、真・鉄腕、真・金縛り、尻上がり
野手能力弾道↗︎4ミートB、パワーS、走力C、肩力S、守備力S、捕球C
特殊能力は勝負師、アーチスト、強振、高角砲、ストライク送球、レーザービーム、調子極端
まあ、超エース級どころかメジャーで無双できるレベルだからね。
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