最愛の君にもらった言葉

「動物と会話できる装置を作ったんだ」

「ああ、そういう玩具よくあるよな」

「そんなんじゃない。完璧に言葉を翻訳できる装置だ。これから家の猫で試作機を試すんだ、楽しみだよ。お前犬飼ってたよな。今度貸してやるよ」


発明家の友人とそんな会話を交わした翌日、遊びに行ってみると、部屋で首を括っていた。側にはバラバラになった何かの機械と、メモが一枚。


『言葉なんて、いらなかった』


にゃあ、という鳴き声に振り返ると、彼の飼い猫の美しい瞳が、じっとこちらを見つめていた。

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