2023-3-6

家族が旅行に出かけて2日目だ。朝起きて洗濯をした。自分には生活力があるので、一人暮らしもできるのではないかと将来を描いてみた。朝ごはんを食べるために冷蔵庫を漁り、適当に肉を焼いた。味付けも適当だが美味しくできたのは調味料のおかげだろう。朝食を終えると珈琲を容れてしばらく読書をした。哲学の入門書を最近は読んでいる。昼下がりに友達と会う約束があったので午前と午後が切り替わるタイミングで家を出た。友達とは学校に忘れ物を取りに行ったのだが、ついでなので昼ごはんを一緒に済ませた。そこで別れるのもお互いにつまらなくて、その後も遊ぶことにした。3人で遊んでいたのだが、麻雀を打ちたくなり、1人呼んで私の家に帰った。半荘を2回終わらせた時時計は8時を示していた。友達は帰るらしく、コンビニに向かった。そこでは仲間内のノリで4位が1位に肉まんを奢った。私は1位だったので、ただ嬉しかった。今日遊んでいた友達は1年生の頃のクラスメートで、その時のクラスで卒業旅行に行きたいという話になった。早速仲良しLINEグループに連絡を回した。二つ返事で了承を得られることが多く、10人程で向かうこととなった。夜行バスやホテルの予約を誰が取るかを決めたのだが、その時点で笑いが止まらず楽しかった。計画を立てたり、話したりしていると22時でそこから晩御飯へ向かった。友達は帰ると言っていたが、大丈夫なのだろうか。と思ったが楽しそうに屈託のない笑みを浮かべる彼を見るとそんな確認は野暮な気がした。家に帰ると溜まったお皿が私を出迎えた。今日の始まりで描いた将来は間違った仮定に基づいていた事にそこで気づいた。そんなことはありえないが、今日あったこと全てが嘘であったかのように思えた。鼻が熱くなったが、感情を確定させたくなくて堪えた。その面が何を意味するかは理解に易かったがあえて解かないことにした。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る