2023-1-11

うちは犬を飼っているのだが、私が幼稚園生の頃から飼っているのでもうかなりの年である。今日もいつも通り散歩に行き、餌をあげた。久しぶりにおやつでガムという固めのものをあげた。犬はそれを噛みきれないでいた。私にはそれが老いを表していると簡単に理解出来たし、自分がこの後どういう感情を抱くかも理解していた。当然悲しみだ。生きているということは死があること。と簡単に言うが、死を感じるのは老いの連続や病を感じてからだろう。私には前者が犬に対して感じられた。泣きそうだったが、必死に噛みちぎろうとする犬が私には可愛くて可愛くて仕方なかった。故に悲しみも膨らむのだが。泣いたのは家に戻ってからだった。今も日記を書きながら鼻をすすっている。

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