2022-12-22

遂に私も高校を卒業すると実感することが多くなった。例えばスーツの割引券が学校から届いたことなどが挙げられる。スーツは入学式などで着用するので必要だが、それよりも礼服の購入のが卒業を感じるに易かった。おじいちゃんが他界して10年は経つが、ずっと学生服を着用して忌日には顔を出していたのでそれが変わるのは、中学を入れ、6年間の常識が崩れることに等しい。私は大学に進学するが、いつかは就職をするのだろう。それが今も憂鬱さを育てる栄養となっている。できればみな働きたくないだろうし、死にたくもないだろう。目の前の楽しいことより未来のあるかのわからない辛いことに目を奪われる自分に嫌気がさしてくる。死ぬことは辛いことから簡単に逃げられる方法だが、私には実践する度胸がない。さらに嫌気が増してくる。

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