第26話 正体がバレた結果
俺たちのクラスの演劇、1回目は未海たち女子が俺というインパクトが強すぎて上手くできなかった。いや俺ってそんなにインパクト強いの??予想外なんだが…。
それはそうと2回目でもそれが起きるとたまったもんじゃないので、何とか落ち着いてもらえるようにした。ついでに女子みたいになってる一部の男子も。
「はい、ということで俺のインパクトが強すぎたらしいから、落ち着いてくれるか?」
「栄太―??落ち着けるわけないじゃない?わかる?みんな明様のファンなんだよー?」
「お前に関しては鈍感すぎて気づいてなかっただけだぞ?昔から会ってたんだし」
「うっ…ぐうの音も出ない…」
インパクトを受けたからなのかはわからないが、ようやく自分が気づいてなかったことに気付いたらしい。むしろなんで気が付かなかったんだか。未海とそんな会話をしてると、
「あ、あの...。早川、いや上野!今まですまなかった!許してほしいとはもちろん言わないが、俺たちはお前を陰キャだと笑っていた...。笑っていたやつらの代表として
謝る!本当にすみませんでした!」
「いいよ、全然。僕は弄られていただけであって、別に虐められていたわけでもないし、ひどい人なら謝ろうともしないだろうからね。謝ってくれるだけでもそんなやつとは違うからね。でも、これからは誰にでもそんな風に接しないようにしてほしいかな。」
「ああ、分かった!これからよろしく頼む!」
こうして俺と陽キャ組のリーダーは握手し、仲直りではないけど、謝ってもらい、無事に解決した。
そして、その間に女子たちは落ち着いたようで安心した。
すると1人の女子が、
「あの…。私、明様のファンなんです!できたら今度でいいのでサインをくださいませんか?」
「やっぱり女子はみんな明様なんだね…」
「え?」
「クラスでもよく言っていたし、愛花もだしね…愛花は最近ないけど」
「そうだ!いいなぁ愛花明様と付き合えて…羨ましいよぉ」
「なら愛花に俺の話でも聞いてみれば?ちなみにサインは既にあげた愛花以外の全員分あるから帰りにでもあげるよ、」
「ちょっとまって明君!私に話を振らないで!」
「さーて話を聞こうか、愛花ちゃん!」
「わー!」
結果、こうなることを見越してサインは用意していた(大変だった)し、愛花はクラスの女子に追い掛け回されて、ちょっとした仕返しもできてよかったかな、よし!あとは2回目の演劇をこなすだけだな!
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