第8話 冒険者会議 議事録その一

【第七十一回 冒険者会議 議事録】


冒険者1

⇒最近、魔の森で変わったことは?


冒険者2

⇒開拓民が増えたこともあり、北部の開発が盛んだ。その分、魔物に襲われる事例も増えている。


冒険者3

⇒開拓民からの依頼の増加は?


冒険者4

⇒新しく出来た集落からの護衛依頼や討伐依頼は増加。ただ、報酬が低いので忌避するベテラン冒険者は多い。新人が仕方なく受けているケースが目立つ。


冒険者5

⇒新人冒険者は増えているのか?


冒険者6

⇒最近は魔の森を目当てに急激に増えている。


冒険者7

⇒治安の悪化は?


冒険者8

⇒酒場はひどい有様だ。元々の住民との摩擦が懸念される。


冒険者9

⇒ベテラン勢を主要な酒場に派遣するか?


冒険者10

⇒飲食ギルドと調整する。


冒険者11

⇒他に変わったことは?


冒険者12

⇒魔の森の南側の浅いところにレンガの壁が出来た。ぐるりと円を描くように。


冒険者13

⇒壁? 開拓民の新しい集落か?


冒険者14

⇒不明。中央に奇妙な形の家が一軒だけある。


冒険者15

⇒奇妙な家について詳しく。


冒険者16

⇒丸い円筒形の外壁にドーム状の丸い屋根がついている。


冒険者17

⇒チ○コみたいな形か?


冒険者18

⇒チ○コに似ている。


冒険者19

⇒その辺は首刈り猫の縄張りだった筈だ。


冒険者20

⇒首刈り猫。風魔法を使う猫か。ベテラン冒険者でも気を遣う相手だ。


冒険者21

⇒こちらから手を出さなければそれほど危険はない。ただ、開拓民は南側には近付かない筈だ。北側に比べて南側は魔物が多い。


冒険者22

⇒何処からやってきたベテラン冒険者が住み着いた?


冒険者23

⇒その可能性はある。ただ、レンガの量が膨大。個人でやったとは考え難い。


冒険者24

⇒建築ギルドに確認する。


冒険者25

⇒他に変わったことは?


冒険者26

⇒魔の森の南側でコボルトの数が増えている。五体以上の集団での目撃が何度も報告されている。


冒険者27

⇒コボルトキングが生まれた可能性は?


冒険者28

⇒十分に考えられる。


冒険者29

⇒冒険者ギルドのマスターに調査団の結成を打診すべき。


冒険者30

⇒了解した。


冒険者31

⇒他、気になることや、ためになる情報は?


冒険者32

⇒大通りの串焼き屋台だが、最近やたら繁盛している。新鮮な肉をいつも出すらしい。


冒険者33

⇒あれは美味い。色々な種類の肉が食べられる。


冒険者34

⇒興味深い。そろそろ会議を終了してはどうだ?


冒険者35

⇒これにて、第七十一回冒険者会議を終了とする。串焼き屋台へ行く者は付いてくるように。


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