第15話

仕方なく、メイク室に行くことにした。さっさとメイク落として、着替えて。またメイクしてもらって帰る支度する。


「今日は帰れって!ポージング学べ?ひどくないですか?」


「…あの、みとさん。ポージングは大事なんで、勉強したほうがいいとつばささんは思ったのでは?」


メイクさんなのに。私モデルなんですけど?なにを偉そうに。


「私、準也さんに撮影されてるんですけど?」


「あ…あぁ、…そ、そうなんですよね。すごい…あの人気でイケメンで有名ですごい人ですもんね」


「もしかして、しゃべったことないんですか?」


「ないですよ!有名人じゃないですか!」


「そーなんですね〜」


準也さんなんてただの人だし。さおりさんにバカにされるようなそんな適当な人。

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