第6話

「社長。一つよろしいですか?」


美空みそらくんは手を挙げた。完全に社長娘を舐めてるな。


「新人モデルの担当は誰にするんですか?」


「それは、決めています。梨久さんは萩原さん」


「はい!わかりました」


「みとさんは、美空さん」


「…はるさんはどうされましたか?いつも撮影協力していましたが?なにか不都合でも?」


畳み掛けるように質問している。いつも社長には言い返せない美空くんだが。


「あちらの撮影も忙しいんです」


「まさか辞めたんじゃないですか?」


「いいえ」


「はるさんはもしや、ここにいたスタッフ達が辞めた理由を知ったのでは?」


「さぁ。それは知りません」

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