第3話

「…あの、社長。あと1人は…」


しばらく待っても誰も登場しないため、小暮くんは質問した。


「…約束の時間なんですけどね」


遅刻だろうか?


「すみません!こ、ここがモデル事務所ですよね?」


そこに現れたのは、沖縄のモデル、みとであった。彼女の母親もモデルをしていたが、東京にやって来るのははじめてだ。


「わぁー!みとさんだ!小暮さん、雑誌で見たことありますよね」


萩原くんははしゃいでいる。


「…いやぁ、お母さんと似てるねぇ…」


小暮くんは少し残念そうにしている。


「え!?私のお母さん知ってるんですか?」


「知ってます…」


「有名なんですか?」


「まぁ…そう、だね」


めんどくさそうにしてる。しかし、なんで急に?いつもはるさんが手伝いに来ていたのに。

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