ふと書きたくなった、どうせすぐに書くのを飽きてしまう物語集
碧海 ぴいす −Aomi−
大好き ――それは信用できない言葉
書きかけ供養します
僕、
こんなの自分でいうことじゃないが、顔やスタイルが良い、とか歌がうまい、細身の筋肉がいいとかいうので結構モテる。
ただそれはつまり僕の内側を見てくれてる人はほとんどいないということをあらわしてもいて。
悲観的になるなよぉっていう友だちもいるけど、実際に何度別れを告げられてきたのだろう。
そこまでクズじゃないはずなのに。
『そら、歌がうまいのは、このスタイルを維持してるのは、勉強が他の人よりできるのは、努力してるから。』
そんなのは誰にも関係なことで。
その分、彼女との時間、なんてものは減っていくだけ。
しかも、親に愛されたことなんてなく常に兄や姉に世話してもらっていた俺からしたら、親以上に姉や兄を慕っているのは当然だし、姉や兄が世界で一番大切なのもごく自然なこと。
ただ、年が近いから、と言っても7歳位は離れているけれど、姉や兄だってお出かけがしたいお年頃。
そして俺が姉や兄と出かけるそのたびに彼女が嫉妬するのも仕方がない。
でも、俺は努力しないと人が離れていくことが自分でもわかってるから、必要もあって。
彼女との時間なんか疎かになる。するとまた別れを告げられる。
はぁぁ……
はぁ、地獄の告白が始まる……と思っていたが、呼び出した彼女が言ったのは不思議な言葉。
「そ、その…努力したいです!」
「う、うん?」
「一緒にしてほしいです!いいですか?」
「あ、まぁ いいよ?」
こんなことは初めてなので気が抜ける。
こうして、結構な美少女、
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