自覚

テストが返ってきた。よく出来たテストだから、何点かな――え? 赤点?

「なあ、何点だったー?」

「80。こんなの簡単だよ。お前は?」

「……ぼ、僕もそんなところかな」

「だよなー!」

友達に貼り付けた笑みを浮かべて、テストを机の奥に押し込む。


周りより出来ない、落ちこぼれだったんだ、僕。

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