魔法使い詐欺

「……魔法使いっているのかな?」

女友達が上目遣いで言った。

困ったなぁ、気持ちが揺らいじゃうよ。

「……君の目の前にいるよ」

「そうなの?!」

「ああ。ちょうど飲み物に魔法をかけたよ、ほら」

そう言って、僕はグラスを差し出す。

すると、突然グラスが割れた。


「やっと会えたワネ、偽物」

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