努力の実

俺の前に一本の木があり、大きな灰色の実がなっていた。

俺は無性に腹が減っていたから、それをもいで一口食う。苦味と旨味が合わさったような味がした。この味をとても良く知っている。

「これは、俺の――」

 

「――先生、起きて! 貴方が努力をして書き上げた漫画が賞を取りましたよ!」

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