【019】部活にすべてをかける青春。今まで読んだ中で一番特別な作品
心が震えて仕方ない。これほど気持ちを揺さぶられたことが無くて、わたしはこの小説で初めてこのような感情を知りました。
この作品はマーチングバンドに魅了され、高校3年間をその部活動に注ぎ込むというよくある青春ものです。正直、決して珍しい題材ではありません。
マーチングをやってみたい!けれど楽器の経験もダンスの経験もない。そして今は高校の進学先を決める時期。さてどうする……という葛藤から始まります。
まず進学先に悩む姿とその決断に、一気にのめり込みました。確かに悩む状況だけれど、未経験の部活のために進学先を決めることは自分はしないでしょう。わたしとは違う選択をした彼がどこまで頑張れるのか、俄然見届けたくなりました。
高校生になってからはハードな日々が続きます。なんせ全てが未経験で一からのスタート。挫折しそうになりながら、仲間との絆を深めながら、3年間邁進し続ける姿が描かれます。
こう書いてしまうと陳腐な印象かもしれません。しかしこんなに歯を食いしばり、自分のことのように悔しさ、嬉しさを感じて小説を読んだのは本当に初めての経験でした。
この感動を他の方にも味わってほしい。ぜひ読んでみて頂きたい小説です!
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