「空っぽ」【原作版】※テーマは「空」でした

空っぽだ

空っぽだ

『僕』という人間は

とても空っぽだった


周囲の人を羨んでいた

『みんな何か持っている』

と思っていた


何もない

虚無に襲われた


果てしなく道が続いていた


僕は歩いていく


花が咲いていた

風が気持ちよかった

太陽から光が注いでいた


そうか

『僕』はこれから

色んなものを見て知って

血肉として埋めていくことができるんだ

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