第19話 アルセ城塞都市

 アルセ城塞都市が見えてきた。

 両側を険しい崖に挟まれた谷の入口に建てられている高い城壁は、まるで要塞を思わせるような見事な光景だった。

 しかし、昨夜は、襲撃されたり、シャルを怒らせ、思いもよらぬ約束をさせられたりという散々な出来事のせいで、その光景を見ても、心から感動するまでには至らない。

 ヨン君だけは興奮していたが、僕を含む半数の者は、色々な意味で精神的に疲れ切っていた。


 城壁から少し離れたところに三〇人ほどの騎馬の一団がいる。

 また、襲撃者じゃないだろうな……と警戒して見ていた。


 「あれは、第一騎士団ですね。何だか、嫌な予感しかしませんね」


 イーリスさんは眉間に皺を寄せ、汚い物でも見るような顔をする。


 そして、馬車は騎士団を無視して、城壁の門へと着いた。

 城壁にある検問所から出てきた衛兵は敬礼すると、シリウスと話しをしながら、二人で検問所の窓口へと向かう。

 しばらく待っていると、シリウスが軽装備の騎士を連れて戻ってきた。

 目を凝らして見ていると、金髪を後ろで束ねた見覚えのある顔だった。

 アノンだ!

 シリウスと馬車まで来たアノンは、誇らしげな顔をしている。


 「殿下、お久しゅうございます。このアノン、殿下に仇なす者の情報を入手し、馳せ参じました。今宵こよい、闇ギルドの一団による襲撃があると思われます」


 「その件は、昨夜に、もう済みました。アノン卿、ご苦労様でした。お帰り下さい!」

 

 シャルは、ピシャリと話しを終わらせた。


 「……。そんなはずはありません! 私の情報では、今夜であります!」


 彼が怪しい発言をして食い下がったことで、車内は一瞬で険悪な雰囲気になり、皆が眉をひそめる。


 「いいえ! 昨夜、一〇〇人規模の闇ギルドの集団から襲撃を受けました! 一〇〇人も投入したのですから、今夜も襲う事は、構成員の人数的にも無理でしょう!」


 「そんなバカな! 六〇人と聞いております。一〇〇人とは……どういうことでしょうか?」


 「私に聞かれても困ります。人数まで分かっているとは……。よほど優秀な間者をお持ちの様で、羨ましいですわ!」


 こいつはバカなのか? そんなことを言ったら自分が依頼者だと言っているようなものだ。

 あとは、何か証拠があればいいんだけど。

 シャルも彼が依頼者だと気付いているようだが、証拠はないので皮肉を言ったようだ。


 「ええ、まあ、私の間者は優秀ですからな、とても助かっております」


 あれ? 皮肉を言われたことに気付いてない……。それどころか、部下を褒められて喜んでる? 彼が依頼主だと思ったのに違うのか……?


 「そうですか。ですが、襲撃日を間違えては意味がありませんね。そう言うことで、こちらへの配慮は無用です。どうぞ、お帰り下さい」


 「そうはいきません! 昨夜、襲われたのであれば、護衛の人数が減ってしまわれたのではないですか? この先は、我々、第一騎士団も殿下方の護衛の任にあたりましょう!」


 シャルの左の下まぶたがピクピクしている。

 相当我慢しているのがよくわかる。


 「いいえ、こちらの被害はありません! 第一騎士団が加わり、大所帯になるほうが、身動きが取れなくなるので、迷惑となります! お帰り下さい!」


 「……。一〇〇人を相手にして、被害がないなんて……」


 「そうです! 私の護衛は優秀ですから! アノン卿が心配するようなことにはなりません。どうぞ、お帰り下さい!」


 「そうですか……分かりました。今日のところは引き下がりましょう。では、失礼いたします」


 やっと、彼は騎士団のもとへと帰って行った。

 車内では、一斉に長い溜息がはかれる。

 彼の登場で、ケイトとレイリアもいつの間にか、正気を取り戻していた。




 彼が離れたとたん、馬車が動き出す。

 そして、城壁の門から市内へと入ると、車内は安堵に包まれた。


 「あー、しつこーい! 面倒くさーい!」


 シャルは叫ぶと、グテーとする。


 「シャルお姉ちゃんって、王女様なのに苦労してたんだな!」


 彼女はヨン君に飛びつき頭をヨシヨシと撫でまくる。

 そして、彼は顔を真っ赤にして、恥ずかしがっていた。


 「ん? でも、シャルお姉ちゃん、あいつ、今日のところはって言ってたけど、明日も来るの?」


 車内にいる者は渋い顔をして、うなだれる。

 せっかく回復したケイトとレイリアも、疲れ切ったように沈んでいく。


 「ここからはユナハ領ですから、正統な手続きをしなければ入れません。ひとまずは、安心してもいいかと思います」


 イーリスさんの言葉で、皆に笑顔が戻った。

 僕も少し気分も晴れたので、車窓から街並みを眺める事にした。

 そこは、馬車がすれ違える広さの大通りには歩道と側溝まで整備され、立派でおしゃれな建物が多かった。

 また、十字路には、ラウンドアバウトと呼ばれる円形交差点が運用されていることにも驚かされる。

 そして、大通りと交差する横道には露店が並び、美味しそうな匂いをこちらまで運んでおり、そこに集まる人たちは、活気にあふれて楽しそうにしている。

 帝都の街の昼の様子を見たことはないが、アルセ城塞都市のほうが栄えているように思えた。

 今回は無理だけど、いつかは、観光で訪れてみたいと思うような素敵なところだということは確かだ。


 「アルセは、いいところでしょう。でも、ここの見どころは他にもあるんですよ」


 そう言うと、イーリスさんは僕に身体を押し付け、窓から見える前方を指差す。

 そこには城が見えていた。


 「今度はこっちです! ほら、早く!」


 彼女に引っ張られ、反対側の窓から前方を見ると、同じような城が見えている事に驚いたが、いつにもなく興奮気味で、まるで少女のようにはしゃいでいる彼女にも驚かされた。


 「大通りを挟むように、二つの城があるのは、アルセだけなんです!」


 二つの城は、白い壁に青い屋根と、ファンタジーよりも童話の挿絵を連想させる。


 「うわぁー、すごい! でも、二つも必要なの?」


 「二つの城を使って籠城ができて、さらに、城の上部に連絡橋があるので、行き来もできますから、敵からすれば攻めにくいのです」


 「なるほど。普段は観光名所で、戦時は難攻不落なんだね」


 「はい!」


 彼女はとっても上機嫌だった。

 彼女がここまで自慢をするアルセでは、かなり豪華なホテルに泊まることになるのだろうと思っていると、馬車は左側の城へと入ってしまう。

 僕が驚くと、シャルたちは、こちらを見てクスクスと笑っている。

 どうやら、状況が分かっていないのは、僕とヨン君、オルガさんの三人だけのようだ。




 馬車は城内のロータリーで停まった。

 僕たちが降りると、城の前面にある暗い色をした木製の大きな扉が開かれる。

 僕はシャルたちの後を追うように中へ入って行く。

 外見だけでなく、内装も大理石の床に白を基調とした壁や階段、金色や青色などがアクセントとして使われていて、ちょっと、古びた感じだったカーディア城とは趣が違う。


 左右に数人ずつ並んだ使用人が、頭を下げる。

 その先頭にいた執事と思われる初老しょろうの男性は、顔を上げると、こちらに向かってニッコリと微笑む。


 「シャルティナ様、ようこそおいで下さいました。皆様方もようこそおいで下さいました。そして、お帰りなさいませ、お嬢様。皆様、ご無事で何よりです」


 「大人数で押しかけて、申し訳ないですが、お世話になります」


 シャルが軽く頭を下げる。

 彼女のこういった謙虚なところは、とても好感が持てる。

 ところで、お嬢様って誰だろう?

 女性たちを見ると、すぐに分かった。

 イーリスさんが顔を赤くして、頬を指先で掻いていたからだ。


 「ベイジル、ただいま。それと、お嬢様は止めて。それよりも、皆、疲れているから、少し休ませてあげて」

 

 イーリスさんは居心地の悪そうな顔をしていた。


 「分かりました。初見しょけんの方もいらっしゃいますね。私はラート家執事のベイジル・カークランドと申します。よろしくお願いいたしします。御用の際は、気兼ねなくお申し付け下さい。では、お部屋へ、ご案内いたします」


 僕たちは、ベイジルさんの後を付いて行ったが、イーリスさんだけは、用事があると別の方向へと去ってしまった。



 ◇◇◇◇◇



 部屋は一人に一室が用意された。

 しかし、ヨン君とオルガさんを同室にするのは理解できるが、僕までアンさんと同室にされていた……。

 納得がいかなかったので、当然、反発をしたのだが、誰も耳を貸してくれない。

 それどころか、シャルに睨まれて退散する羽目となった。


 しばらくすると、身支度を終えた者から順に、僕の部屋へと集まってくる。

 そして、彼女たちは、思い思いの場所でまったりしたり、談話をして楽しんでいた。

 何故、僕の部屋にたむろするんだ……。

 数時間が過ぎ、部屋に夕日が差し込むと、白い壁がオレンジ色に照らされる。

 それを見つめていると、何故か、日本での生活を思い出す。

 こっちに来てからは、広い部屋ばかりを与えられているけど、六畳……八畳くらいの部屋がいいなぁ。


 「あっ、そういえば、この城ってイーリスさんの家なの?」


 「うーん……。まあ、そうなんですが、実家と言ったほうがいいのかな……」


 シャルは、しっくりこないのか首を傾げた。


 「イーリスは、ラート家の当主なのですが、アルセ城塞都市とその周辺の領主と、この城の城主は、弟のクリフが継いでいます。彼女はユナハ伯爵自治領領主代行という立場がありますから、住まいは首都ユナハにあります」


 「なるほど、何だかややこしいね」


 当主だけど、ラート家の物は継いでいないのか、僕もシャルがしっくりこなかったことを理解した。


 「弟さんとは、あとで会うことになるのかな?」


 「いえ、おそらく、私たちの計画が原因で、首都ユナハに呼び出されていると思います……」


 シャルは僕に向けて苦笑する。

 とても申し訳ない気分になり、目をそらすと、皆も何とも言えぬ表情をしている。


 「ところで、イーリスさんが戻ってこないけど、どうしてるのかな?」


 「家族と打ち合わせをしているのだと思います。ルース城……隣の城なんですが、そちらにゲーテバック辺境伯ご本人かその親族の者を城主として迎え、引き連れてくる辺境討伐軍に駐留してもらう準備の確認もありますからね。彼の領地はカーディア正統帝国建国の際に接収されてしまいましたから」


 「そうなんだ。ん? ルース城? もしかして、こっちはウルシュナ城だったりして……」


 「そうですよ」


 シャルの言葉に、崩れ落ちた。

 椿ちゃんと雫姉ちゃんが、城の名前にまでなってたよ……。


 コンコン。


 扉がが叩かれ、ふっくらとした容姿に白髪の交じった灰色の髪をした女性が入ってくる。


 「失礼します。おくつろぎのところを申し訳ありません。お食事の御用意ができましたので、サロンへお越し下さい」


 彼女は僕たちを待ちながら、僕のことをチラチラと見ては微笑んでいる。

 シャルは、彼女のそばへ行く。


 「彼女はエイダ。ベイジルの奥さんで、ラート家の侍従長よ」


 「エイダです。よろしくお願いいたします」


 シャルに紹介されたエイダさんが一礼をする。それに応えるように僕たちも軽く頭を下げる。




 その後、エイダさんに連れられ、サロンに入ると、長いテーブルに豪華な料理の数々が並べられていた。

 異世界に来て初めて、王族や貴族の食事風景を目の当たりにして、感極まってしまった。

 ヨン君も同じなのか、興奮してはしゃぎだすところを、オルガさんのゲンコツで止められていた。


 「どうしたんですか?」


 シャルが不思議そうに僕の顔を覗き込んできた。


 「こちらに来て、ずっと、城で生活してたのに、初めて思い描いていた王族や貴族の食事風景を目にして、感動してしまって……グスッ」


 「そんなことで、泣かないで下さい……」


 彼女を僕の返事に呆れつつも、涙ぐむ僕にオロオロする。

 彼女には悪いが、映画やアニメのワンシーンのような光景に、僕は感動を抑えることが出来なかった。


 「フーカ様は新人侍女だったのだから、カーディア城のサロンで食事をしてたら、私たちの食べてる姿をメイド服で見ていることになっていましたよ」


 ケイトが僕の耳元でボソッとつぶやく。

 彼女の言っていることは的を射ており、その光景を思い描いてみると身震いがする。


 そして、シャルは僕のことを気にしたのか、席まで手を引っ張っていってくれる。

 席に座ると、イーリスさんが遅れて現れ、その背後には、一人の男性と二人の女性がいた。

 イーリスさんとその三人は、僕たちに会釈をしてから席に着く。


 「私の家族を紹介します。父のヴィクター・フォン・ラート、今は隠居生活をしています。そして母のルシンダ。そして、妹のリネット、アルセ城塞都市の市長をしています。弟のクリフはアルセを離れていまして、首都ユナハで紹介ができると思います」


 三人は紹介されると、順に席を立ち一礼してから座りなおす。

 イーリスさんのお父さんは、オールバックにした赤髪、両脇には白髪しかなかったが、凛々しい顔つきと相まって、カッコ良かった。

 お母さんは、ロングの茶髪に線の細い顔つきの美魔女。

 妹さんは、ロングの赤髪を後ろで束ねた、一輪の花のような女性で、姉妹なのに、どこか逞しい感じのするイーリスさんとは違ったタイプの美女だった。




 食事が始まる。

 食事中は話さないのがマナーなのか、誰も会話をしないので、僕も黙々と料理を食べる。

 ふと、イーリスさんたちのほうを見ると、ルシンダさんがヴィクターさんを肘でつついているのが見えてしまった。

 何だか、見てはいけないものを見てしまったような気がして、視線を逸らそうとすると、彼と目が合ってしまった。

 き、気まずい……。


 「えー、フーカ様のことは娘から聞きましたが、シャルティナ殿下を助けていただけると……」


 ヴィクターさんから、急に話しを振られて、僕はナプキンで急いで口を拭う。


 「はい、そのつもりです。ご家族にご挨拶もなく、食事をしてしまい申し訳ありません。僕はフウカ・モリと申します。フーカとお呼びください。そして、イーリスさん……いえ、娘さんには良くしていただき感謝しています。これから先、彼女には僕の傍らで支えてもらうことになりますので、僕が彼女を独占してしまうと思いますが、お許し下さい」


 僕は席を立ち、一礼をした。

 緊張と焦りだけでなく、気まずさもあったために、何だか妙な自己紹介になってしまった……。


 席に座りなおして、周りを見ると、シャルたちがぽかんと口を開け、目を丸くしていた。

 イーリスさんは顔を真っ赤にして硬直している。

 彼女の家族は、満面の笑みを浮かべてウンウンと頷く。


 「これで肩の荷が下りた」


 「あなた、良かったですわね」


 「お父様、お母様、このあと、お兄様に使者を出しますわ」


 家族の皆さんは、そんなことを話して喜んでいる。

 そして、僕の背後では、ベイジルさんとエイダさんを中心にメイドさんたちが、拍手をする。 


 「良かった」

 「これで、行き遅れてた甲斐があったというもの」

 「こんなに、おめでたいことはありません」

 「ラート家の安泰あんたいが決まりましたね」


 失礼な発言を混じえながらも、彼らは満面の笑みで喜んでおり、その後も、彼らの拍手が鳴りやむことはなかった。


 僕が状況が呑み込めずにいると、シャルが、袖を引っ張る。


 「バカ!」


 そして、彼女は頭を抱えてはいたが、困っている様子には見えなかった。


 「えーと、シャル様、ミリヤ様、レイリアに続いてイーリス様ですか。これで、フーカ様は四人と婚約したことになりますね」


 ケイトが指を折って数えていた。


 「えっ、どうして?」


 「どうしてって……。さっきの言いかただと、娘さんを僕に下さいと言っているようにしか聞こえませんよ」


 「いや、そういう意味じゃなくて、イーリスさんは優秀だから、そばで相談にのってもらったり、アドバイスをして欲しかっただけなんだけど……」


 「今になって、『誤解です』と、あの方たちに言えますか?」


 ケイトはニンマリとしながら、大手を振って喜んでいるイーリスさんの家族たちを指差す。

 そこには、僕の言葉を聞いてもらえる様子は、微塵もなかった……。


 「あれ? そうなると、行き遅れの最年長はアン様に代わりますね!」


 キラッと何かが光る。

 すると、ケイトの手元のテーブルにビーンと震えたままのフォークが突き刺さっていた。


 「ヒィッ!」


 彼女は、そのフォークに驚いてのけぞると、顔から血の気が引いていく。

 フォークが飛んできた方向を見ると、アンさんが強張った笑顔を作っている。

 彼女は鋭い眼光を向けながら、無理に笑顔を繕っているようにしか見えない。

 ケイトは、どうして、いつも一言余計なことを言うのだろう……。


 少し経つと、場は落ち着きを取り戻し、なごやかに食事がすすめられていく。

 言うまでもなく、僕とケイトは、食事どころではなかった。


 イーリスさんは美人だし、不満はない。

 もちろん、シャル、ミリヤさん、レイリアにも不満はない。

 ただ、将来を決める様なこと、つまり、おおごとな案件がファルマティスに来てから暴走しているような気がする。

 そして、女性はまだ三人も残っている……ま、まさかねー……。

 僕は、頭を振り、余計なことを考えないようにする。

 こういう時こそ、前向きに考えよう。

 そうだ! 日本に戻ったらクラスの野郎どもに自慢して……異世界で四人の美女と結婚したなんて言ったら、厨二病だ!

 前向きに考えようとしたのに、逆に悲惨な想像しかできなかった。


 「どうしたのですか?」


 シャルが、食後のお茶を満喫しながら、僕に声を掛ける。


 「何だか妙なことになって、前向きに考えようとしたら、逆の光景ばかり浮かんで……」


 「自業自得です!」


 バッサリと切り捨てられた。

 窓から見える少し欠けた月をぼんやりと眺めながら、悲愴感ひそうかんを演出してみせたが、誰にも相手をされなかった……。

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