第18話ある名画

凍り付いた時間 一瞬の過ち


絵描きはそれぞれをリアルに表現する


球体に映らぬもの 眼球に映らぬもの


華麗なエゴイストな思想


誰より孤独を愛せる 深き罪深き魂


絵は息づいている 心を奪わんばかりに


全てをエゴで片付ける事はできない


それが叶うのならば 何より不幸だ


色づいた絵 そこからはエゴの香りがプンプンする


心惹かれるのは


表現できぬ表現がそこにあるから


思いが募るのは


その世界に溶け込まんとする心があるから


見え過ぎたのかもしれない


球体から 眼球からリアルすぎるほどに


パズルを完成させるがごとく 一つ一つの思いを紡ぎ


息づいている 今でも息づいている


贅沢なる心は 忘れる事を知らないだろう

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る