9時59分という偽りの終焉

心地良いお香の匂い そして煙


控えめな珈琲の湯気


珈琲の煙は どれよりも勢いよく宙を目指す


香を焚き 煙を貪る


矛盾したような 私の心理


その中で私は生きている


9時41分の太陽の光が私を貫く


私が見る時間というものが定かであれば


この世に正確に時を刻む


それとは 矛盾している


私の時間と地球の時間


嚙み合いはしないから生きていける


9時53分地球と太陽全てが動きを止めない


光の角度が変わったのが分かる


私は知ったかぶりをする 愚かな人間だ


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