「東風吹かば におひ起こせよ 梅の花 あるじなしとて 春な忘れそ」

受験シーズンに賑わう天神さんも


初春の梅こそ、見ごろ


北野天満宮きたのてんまんぐうには梅園もあり


日ごと、月ごとに、様々な梅


目を、香りでも楽しませてくれる


実がなれば、それは大福梅おおふくうめ


梅をで、寿ことほ


天神さんも満足げだ


▼▼▼


菅原道真すがわらのみちざね


政争に巻き込まれて九州大宰府に左遷させん

没後、たたりをしたと雷神「天満大自在天神てんまんだいじざいてんじん」としてまつり上げられました


学問の神としても有名です

今では「天神てんじんさん」と、京都や福岡だけでなく、各地の天満宮てんまんぐうで親しまれています


「梅」


道真が愛した花


九州福岡の太宰府だざいふ天満宮には、彼をしたってみやこより飛来した(といわれる)

飛梅とびうめ」がご神木として祀られています


大福梅おおふくうめ


北野天満宮境内で取れる梅の実

それを干した梅干しは縁起物として、元旦にお茶に入れていただきます

その起源は村上天皇の天暦5年(951)の故事にまでさかのぼるそうです


(「北野天満宮」webサイトより)


「な+~そ」(古文)


禁止「~ないでくれ」(「~な」より弱い)


「春を忘れるな」

「春を忘るるな」


よりも、


「春な忘れそ」


は、はかないまでの懇願こんがん、弱弱しく


道真公の心情が垣間見えませんか?


(今回は独自解説を多く含みます)

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