当事者たちの菜園

“ありのままに”

“自分らしく生きたい”

“ストレートと同じように”

しかしありのままといっても限度がある


カミングアウトには“勇気”が要る

怖くてとてもできないのは自然なこと

もちろんそれこそ差別構造に取り込まれている証左

だからって、怖いんだ


そこを無視して強制しないで

できる人がやっていってほしい

そしていつか世界が変わったら


それをフリーライドと言わないで

人にはそれぞれ事情がある

たとえ叶えたい夢があっても


“静かに生きたい”

“面倒な存在だと思われたくない”

“今のままで充分幸せだ”

つまり問題発生を怖れてる


俺が動くと俺は叩かれる

その流れで自分も叩かれる怖れがある

LGBTという名前を共有しているからこそ

だから俺を止めようとする


自分が差別されていることを認めると

自分が”弱者“になってしまう

俺は普通に生きてきた弱くなどない


差別は“可哀想”な人がされるものだ

障害者が差別されてるならそれは“可哀想”なこと

だから俺は差別などされていないのだ


一部の人はコマーシャリズムにビジネス、エンタメ

一部の人はそもそも人権に興味がなく“このまま”

大部分の人はあくまで社会で生きている

そして“外”の人は関心を持たない


持てるわけがないのだ

こんな内輪の諍いに


“自分は距離を置いている”

“自分は俯瞰で見ている”

“自分はリアリスティックな考え方だ”

それで、結局あなたは何がしたいの?

あなたの夢は何なの?


ところで自分を称賛する意見を自分で紹介するって、

恥ずかしいって思わないのかしら

結局あなたは目先の優劣にこだわってるだけだ

そんな話をしてるだけだ


ああ、しょせんあなたも“普通”だったか

あなたのいうところの“普通の人”

否定を否定し論理の空転

現代文明の申し子たちよ

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