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目次
物言わぬ友よ
君は友達
大切な友達
とっても気の合ういいやつだ
だから差別だのマイノリティだのそんな話はしないでね
面倒臭いから
だって友達だろ
暗い話はしたくない
君は差別だ差別だ言わない素敵なやつ
そんなことを訴える方こそが差別をしてるからね
やつらはそう言って特権を得ようとしてる
ここは差別なんかない、素晴らしいとこ
みんな平等なのに文句を言うなんて最低だよね
何もしないのが一番だってちゃんとわかってる
差別、偏見、社会的不利益、制度上不平等……
そんなものは強くなれば乗り越えられる
だって、みんな悩んでて、それでも頑張ってるもん
多かれ少なかれ
君は俺を“差別をしている人”なんて言わないでくれる
君も自分を“差別をされている人”なんて言わない
ありがとう 俺を“悪者”なんて言わないでくれて
君は決して“可哀想な人”なんかじゃないよ
誰にも君を“差別をされてる悲惨な人”なんて言わせないよ
差別について勉強なんかしなくていいよね
いちいちそんなこと言わない君って素晴らしい
だってそんなの優しくなれば問題なしだし
そうだね、みんなもっと仲良くできればいいのにね
君と俺みたいに
ここには差別なんかない
みんな優しい、素晴らしいところ
だって、他の国と比べてみてよ
殺されたりしない分マシだよね
それをよくわかってる君はとっても立派
––––突き詰めて考えなければ、
答えも出なくていいしあやふやでいられるから
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