白濁な夜
ねえ、しっぽをふらないでおくれよ
わたしがそこにいるではないか。
わたしはそこからどけばいいのですか?
わたしは昨日、来たばかりなのに。
ああ、わたしはまた一人で集まっている―スーパーマーケットの自動ドアの入口で。
またわたしは立っている―自動ドアをゆっくりと開けながら。
またわたしは陳列をしている―作業着は倉庫のダンボール箱から取った。
積み上がったダンボールを軍手がかすめる―陳列をさぼって遊ぶ猫。
軍手を置いて、裏口から出ていった。
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