あの時代、任天堂を手に入れるのは簡単じゃないはずだった。

花札が興り。
京セラと並ぶ京都の雄。任天堂。
皆が手にした任天堂はファミコン? スーファミ? ゲームボーイ?
「買ってよ」と言おうもんなら、親は苦い顔したもんである。
でももし「一枚欲しい」と口ずさんだなら、間違いなくフリーズしただろう。
10年以上前、端株かもしれない。
だがもし最小単元1枚なら=100株分、任天堂を手にするため立ち向かう物語。
50万? 否。
100万? いやいや。
……150万〜200万をつけてたはずだった。
でもね? 10年ホールドしてたとしよう。
手にした100株分の任天堂は、いつしか500万にも600万にも登る価値を持っていた。

「10年修行(投資)を続けていたら、最近戦闘力(資産)が跳ね上がり、年々バフ(配当金)が膨れて全ステータス(金融資産)毎年レベルアップな件」

そか、師匠は私の物書きの師匠でありながら、そちらでも先輩でしたか。