4. 近年のお気に入り6選【プログレ編】(前半)AZURE/THANK YOU SCIENTIST/DRY RIVER
今回も2010年以降デビューの新しいバンドを紹介していきます。
★近年のお気に入り6選【プログレ編】
AZURE
THANK YOU SCIENTIST
DRY RIVER
EVERSHIP
YYNOT
曇ヶ原
前半から参ります。
◆AZURE
プログレの本場・英国にも新しいバンドが引きも切りません。
同国のKYROSがニューウェーブ的でキーボードを前面に押し出しているのとは逆に、こちらはギターオリエンテッドで、ボーカルスタイル含めポストハードコア的な感触です。
歌メロに負けじと弾き倒すバカテクギターにはFrancis Dunnery期のIT BITESを想起せざるを得ません。
鍵盤もギターほど露骨な主張はありませんが、しっかりと存在感を発揮しています。全体の空気感も相まって、時折MARILLIONを思わせる場面も見られます。
◇まずはこの一曲
「The Jester Who Cheated Death」 Album『Of Brine And Angel's Beaks』(2021)
シャッフルに乗せたGt.とKey.のハモりも心地良い3分。こういった小曲もセンス良しですが、20分の長尺シングル『Redtail』(2018)も同時にオススメしておきます。
◆THANK YOU SCIENTIST
バイオリンとホーンセクションを擁する米国の7人グループ。メンバーチェンジを経ながらも中核は変わらず。安定した音楽性とクオリティを保っています。
編成から想像できるジャジーさはありつつ、取っ付きにくさとは無縁のポップ&ユーモラスな雰囲気が魅力です。フレットレスギターから三味線、果てはテルミンまでが飛び出すミクスチャーサウンドはエンタメ性に満ち飽きさせません。
自由気ままなようで散漫さを感じさせないのは、全編にわたってリズムをカッチリと合わせてくる曲作りによるところが大きいかもしれません。現代プログレに必須な多少のメタル要素も地に足のついた印象を与えています。
◇まずはこの一曲
「Mr.Invisible」 Album『Stranger Heads Prevail』(2016)
出世作の2ndから。踊り出したくなるビート、ゴキゲンなVo.とホーンセクションがリードする彼らの代表曲。全パート聴きどころが詰まった7分半のカタルシスに脱帽。
◆DRY RIVER
こちらはスペインから。ツインGt.の6人組。
歌詞は全編スペイン語ですが、普段からイタリアンプログレを聴いてる方であればすんなり馴染めるかと思います。
豊かな歌心と高い演奏力をして語られる〝QUEEN meets DREAM THEATER〟という表現が言い得て妙です。自然体ながら隙のないアンサンブルはライブアルバムでも余すところなく堪能できます。
非英語圏のバンドということもあって知名度は高くありませんが、作曲力・演奏技術・表現力とも、一流どころと比較しても引けを取らないと思います。
◇まずはこの一曲
「Bajo Control」 Album『Quien Tenga Algo Que Decir...Que Calle Para Siempre』(2014)
まさにQUEENばりのコーラスワークとギターサウンド、DREAM THEATERのごときテクニカルな掛け合いが詰まった一曲。それだけにとどまらない洒脱な魅力も満載です。
後半に続きます。
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