第24話リーゼの夢がエロいんだが?
メクレンブルグ家の屋敷に帰って、夕食をとり、湯浴みして一息ついて、自室へ戻ると、高校の制服姿のリーゼが俺のベッドの上で寝ていた。すやすやと穏やかな寝息を立てている。なんか、幸せそうな表情で、寝顔はとっても可愛い。
制服の胸が静かに上下しているのを見て、おもわずゴクリと唾を呑みこむ。
リーゼはちょっと幼さも残る可愛い系の子だけど、さすがに胸の膨らみがはっきりとわかる。
「…リーゼ…油断し過ぎだよ、俺だって男だぞ」
ホント、もう少し危機意識を持ってくれ。俺が寝ているリーゼにあんなことやこんなことしちゃったらどうするんだよ……絶対しないけど……
リーゼが俺の気を引きたくて、わざわざ高校生の学生服姿にコスプレしてるの知ってるけど。
「まぁ無防備なのは、俺を信じていてくれるという証でもあると思うけど……」
それはそれで嬉しいな……いかん。ついニヤけてしまった。
「あ、ん……」
リーゼは声を漏らした。あれ、起きるのかな? 少し物音をさせたな。
「ア、アル様……むにゃむにゃ……そんなにいっぱい頬張れないようぉ」
リーゼはどうも、何か美味しいものでも食べてる夢を見ているようだ、可愛い。
「ア、アル様……あ、あふ♪ そんな太いの無理れす♪」
え? リーゼは寝言で何かとんでもないこと漏らしたけど、どんな夢見てるの? 今、寝言で『そんな太いの無理れす』って……まさか二人で、エッチな事をしている夢?
「リーゼ……俺なんかのどこがいいんだ?…でも、すごく嬉しい」
俺がリーゼの寝顔に萌だえていると、リーゼがごろりと寝返りを打った。
制服のスカートからはみ出た太ももが眩しい……
ああ、高校生ってなんなのかはわからんが、さすがエロい雑誌の表紙を何千年も飾っただけのことはあるな。リーゼは妹同然だが、血は繋がっていないから、エロい目で見るだけならいいだろう。
「あ、あん……あっ、あっ、アル様、ダメぇぇ……そんな無理やり突っ込んだら、ダメだよぉぉっ……!」
リーゼの嬌声を初めて聞いて、心臓のBPMが一瞬で臨界点に達した。
リーゼの夢の中の俺、何してるのだ? 俺の馬鹿? リーゼは俺の妹なんだぞ! そのリーゼに何してんの! 例え俺でもだめだ!! でも、夢の中の俺は何を突っ込んでいるの? どこに突っ込んでるの? リーゼ、もう少し詳しく教えて!!
「むにゃむにゃ……そんなに太いの、リーゼ……リーゼのお口には無理れす……むにゃむにゃ」
夢の中の俺、なんて酷いことしてるの? 嫌がるリーゼのお口に無理やりなんて!! 俺の馬鹿野郎!!
一瞬、いけない想像が頭をよぎる。でも、慌てて頭をブルブルと振る。
いけない。リーゼは俺の大切な妹同然なんだ。そんな簡単に淫らなこと想像しちゃ駄目だ。
リーゼを大切にしたい。クリスとどっちを選ぶと聞かれると両方ともだ。でも、そういうことはもっと大人になって、ちゃんと責任とれるようになるまで駄目だ。
「ふにゃふにゃ……アル様ぁ~、そんな無理やりおっきなソーセージを突っ込まないでくらさい」
は、はは。俺の馬鹿。とんだ勘違いだった。リーゼはただの食いしん坊だった。
それに、しっかり者のリーゼも、こういうところは子供っぽくて、凄く可愛い。
でも、リーゼはまた寝返りをうった。控えめではない果実がそれに合わせて、存在感を動かす。そして、綺麗な足も動いた。無防備なリーゼのスカートは寝返りに合わせて少しめくれる。
めくれたのはほんの僅かだけど、制服の女の子の破壊力てすごいな! リーゼの制服のスカートはかなり短めで……白く透き通るようなまぶしい太ももに、俺の視線が引き込まれる。ほっておくと、その……見えちゃいそう。見えてはいけない下着が……いかん、何とかしなければ! と言いつつ、目線が外せない! 俺を責めないで! 俺だって健全な男子だ!
リーゼが無防備過ぎる! でも、そんな無防備な女の子の下着を見ちゃだめだよな?
「見ちゃダメだ……見ちゃダメだ見ちゃダメだ見ちゃダメだ……!」
なんか、シンジ君の気持ちがわかる! そう自分に言い聞かせて、再びリーゼの寝顔を覗き込む。へへ、寝顔は子供みたいにあどけない。
幸い、リーゼのスカートがこれ以上ズレることはなさそうだ。
「リーゼの寝顔、可愛いいよ」
俺はベッドに腰かけて、リーゼの寝顔を眺める。
女の子の寝顔を見るのはいけないのかもしれないけど、可愛いリーゼの寝顔に癒される。
……そのとき
「あ、うん……んんっ!?」
リーゼが突然ばちっと目を開いた。目と目が合って、リーゼが慌ててあわわわていう顔になる。……この状況は…勘違いされるか?
「リ、リーゼ! 違うんだ! こ、これは……その、リーゼの寝顔が可愛くて、つい!」
「ひゃぁ!!!」
リーゼは慌てて起きようとするが、ベッドから落ちそうになる。
俺は慌ててリーゼを支えようとするが。
「危ない! リーゼ!!」
結局、二人ともベッドから落ちて、リーゼが下になって、俺が床ドンみたいにリーゼに覆い被さって……
「ア、アル様、好きです…♪」
恥ずかしそうに言うリーゼはホントに可愛い。そして、リーゼはスッと目を閉じて、キス待ちみたいになる。
俺を信じて追っかけて来てくれたリーゼ。俺の心の中ではとっくにただの妹から一人の女性として心をもっていかれていた。
でも、俺はリーゼにキスができなかった。クリスの顔が頭に浮かんだから。
「ア、アル様……いいですよ。リーゼ、覚悟はできているし、リ、リーゼ、ア、アル様のことが、す、好きだから、ひゃ、ひゃあ!! 恥ずかしいよう!!」
俺も心が躍ったけど、俺たちはまだ若い。俺は16、リーゼは14。
まだ、そういうのは早い、俺はまだそういう関係に進めたくなかった。それにクリスのこともある。
リーゼを大事に思っていから……当然、軽率なことをして傷つけたくない。
「リーゼ。 俺達まだ子供だよ。そこまで進むのはまだ、早いよ」
「アル様、リーゼのことまだ早いって……それって?」
「ああ。俺はリーゼのこと大好きだ」
俺はリーゼに正式に告白した、ちゃんと言わないとな。
「ア、アル様!! リーゼ嬉しい!! リーゼもアル様のこと大好きです!」
リーゼは俺にしがみついてきた。俺の胸にあたっているリーゼのⅮカップの胸が破壊力抜群だ。俺の理性がやばいのだが?
「ところで、アル様、リーゼが寝ている間にどこまでしたんですか? キスしちゃいました? 胸とか揉んだり、ちゃんとスカートの中覗いたりしました?」
「いや、そんな卑怯なことしないぞ」
「なんでですか? 普通襲いますよ、ていうか襲ってよかったんですよ!」
何故かリーゼがぶつぶつと怒り始める。いや、リーゼが肉食過ぎるんだが。
「もう、アル様って奥手なんだから~」
「俺がそんなことするヤツだと思ってたの? でも……リーゼの寝顔をたくさん見たよ。ヨダレも垂らしてたな~。それにリーゼ、俺の事を好きとか、結婚したいとか、結婚式場は早く予約したほうがいいとか、言ってたな♪」
「きゃああああ! アル様酷いよう!!
半ベソをかくリーゼ。これもとっても可愛いな。
「……リーゼ」
「…ア、アル様」
俺はリーゼを抱きしめた。
でも、俺にはクリスがいるのだが?
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