そして、岡山到着。
第12話 改札を出て、まずは・・・
堀田氏と山藤氏はともに最後尾のデッキからホームに降り、改札口へと向かった。
・・・ ・・・ ・・・・・・・
「どなたか迎えに来ておられるのか?」
岡山到着後のこの日の予定について、山藤氏が尋ねる。
すでに、改札口を出ている。
「いえ、誰も来られておりません。駅からはタクシーでO大学近くの官舎にまずは行きまして、それからぼちぼち学長と理学部長に御挨拶に伺うことになっております」
「折角だし、こんなのはどうか。私の家は駅から歩いてそう遠くないから、少し寄って行かれるといい。うちには配達用のクルマもあるから、お急ぎでなければそれでお送りしよう。そちらの方面にちょうど、配達もあるからな」
「それは重畳ですね。ありがとうございます」
・・・ ・・・ ・・・・・・・
彼らは改札を出て、そのまま歩いて十分程度の山藤米店に向かった。
「これから、O大の先生を官舎にお連れするついでに、よつ葉園さんと窓ガラスさんとO大の配達に行っておくからな。昼飯は、前もって言っておるけど、今日は、いいから」
山藤氏は家業の者に告げ、配達用トラックに堀田氏を乗せて少し郊外の津島町へと向かった。
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