巨大エネルギーの星
『予定変更になりましたねぇー。仕方ありま
せんぇー。しかし、かなりお久ーの方ですぅ。
そう言えば、耐熱スーツはありましたよねぇ。
確か…この、あった、あった!!良かった。
これが無いと火傷じゃすみませんよ。丸焦げ
です!!』
(ゲーツの思いついた事は、そう…太陽熱で
あった。その熱エネルギーを利用し、太陽の
位置から地球、火星、水星、木星、金星、土
星と次から次へとエネルギー反射連動波パネ
ルに反射して行き、ウィール惑星へエネルギ
ー波を浴びせ無力化にする計画である。その
頃スバルとミヨ達は感動の渦が湧き上がって
いた)
『ヒューヒュー。良いぞ、ゲーツ。ナイスゲ
ーツ!!いやー、一時はどうなるかと思った
けどこれで完璧だな?ミヨ?』
『まだ…分かりません。太陽のサーンはとて
も厚い方でして、つまり…少し…面倒なこと
にならなければ良いのですが…』
『情に厚いは地球人でもいるぞ!ミヨ!とて
も頼りになる存在で、何でも力になってくれ
る人…即ちヒーローかな!!』
『其れは地球人では…ですよね?サーンは宇
宙人なので少し違う様な気がします。今の宇
宙形態が変わらなければ良いのですが…』
『宇宙形態?変わる?何でだ?何で変わらな
くても良いじゃ無いの?』
『今まで物凄いシンプルにお付き合いしてお
り、今回のケースだときっとサーンは頼られ
る思いからどんどんこちらに近づき…太陽ご
とです』
『なっ何だって?て事は太陽がもし地球に近
づいてきたら…えっ流石に俺でも分かる。地
球が焼かれる!!まっまさか、そこまで…ハ
ハハハッ…ふぅーう』
『そのまさかが起きないことを願うしかあり
ません』
(果たしてサーンとは!!どんな宇宙人なの
であろう。スバルは思った。次から次へと降
り掛かる地球の存亡が、来るたびに寿命が縮
むと!そしてミヨの予感が外れてくれればと
…。一方その頃、太陽に向かっているゲーツ
は?)
『まだ、まだ着きませんね。この宇宙船に一
応ワープ機能は付いているのですが…少々苦
手でしてぇ。なんせワープ期間中、身体があっ
ちへこっちへと引っ張られる感じが嫌でしてぇ
ー。まっ仕方ありませんね!!時の無駄遣い
禁止ですぅ。全エネルギー解放。太陽系まで
ワープ開始です!』
ビョビョビィーン、ビョビョビィーン
『ああー、ああー』
ビョビョビィーン
『ああー、ああー』
ビョビョビィーン!!
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