『神（トゥールスチャー）』による『食事』まであと5日。

『第九次遠征十字軍』の戦線はナチスのゾンビ大隊『ラストバタリオン』の参入により勢いを増し、驚異的な速度で隣国を侵攻する。

はずだった。

全身を黒鉄の重装甲で覆い、爆撃にも怯えぬパワードスーツの歩兵軍とぶつかるまでは。

『イェニチェリ軍』は既に戦闘訓練を終了し、戦地投入されていたのだ。

独自ネットワークの確立とその機動力の高さから、遠い地でも少ない補給で戦い続けられる点が高く評価され、トルコはルーマニア、ギリシャ、遂にはイタリアと軍事同盟を結ぶことに成功。

協定国を守りながらも侵攻を進めるため、『イェニチェリ軍』は広く派遣された。

特に、『イェニチェリ軍』の中でも更に強力な実験的兵装の小隊は『騎士（シパーヒー）』と呼称され、一個大隊にすら匹敵する戦力を発揮していた。

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