第19話 災害

今日は東日本大震災のあった日。聞くともなしに、サイレンを聴く。もう12年か…。


あの頃を思い出す。私は、ヘルパー2級の資格の勉強のために、教室へ通っていた。

ぐらっ、ぐらぐら…2階だったので余計に揺れた。怖い…助けて!外へ避難する。携帯は家族に繋がらない。物凄い恐怖感。通っている生徒さんと、震えながらやり過ごす。

そのうち、今日は授業は早帰りでとの指示で、家へ帰る。家族も家も無事だった。


TVには、見た事もない風景が映し出されていた。世界が変わった。津波の怖さをまざまざと見せつける。倒壊した家屋。逃げ惑う人達。何が起きたの?地震と津波で、沢山の方が亡くなっていた。


この年、義母、主人が、相次いで亡くなった。

それからもう12年。時が経つのは早い。私は52歳になった。主人が亡くなった歳。私は元気だけど、病気と災害はいつやって来るか分からない。


あの悲惨な災害から12年。世界は大きく変わった。今を生きる意味をもう一度考えよう。

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