7.不死少女の物語

 少女は生まれたときから霊感があった。多少気味悪がられることがあったものの、いい友人を持ち、愛する人と結ばれ、子宝に恵まれた。

 彼女は知らなかった。彼女が不死だということに。

 彼女の娘は彼女の孫を産んだ。孫は不死の研究者になったが彼女は孫が死ぬまでなんの研究をしているのか知らなかった。

 孫は林檎を手に入れた。放置しても腐らない禁断の果実だった。

 孫は80歳で死んでしまったが彼女はまだ生きていた。

 彼女は孫から禁断の果実を相続した。

 彼女は普通のりんごだと思い、林檎を食べた。

 そして彼女は亡くなった。

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