第49話 今まで

自分は感情が表に出やすい人間だなって思ってたけど表情豊かと言われることが多かったから、それがウケてるみたいだし自分のいいところなんだって思ってた。

顔に出やすい分迷惑かけることも多かったけど、これが私だもん、しょうがないって思うようにしてた。

だから、嫌なことからは逃げられる限り逃げるのが私だった。


別に今でも逃げることは時に必要だと思っている。しかし、逃げる前に私は努力していただろうか。いつまでも被害者ヅラして、不平等なこの世界を嘆いてばかりだった。どうしていいかわからなかった。


そして、ようやく巡り会えた「めいいっぱい平気なふりをする」という言葉。

当たり前のようで、自分の中では新しかった。

迷惑をかけていると分かりながらもありのままの姿を周りに見せ続けていた私にとって、なんかカッコよかった。

こういう方法もあったのか、、!という感じで。

私に足りなかったのはこれなのかもしれない。

めいいっぱい平気なふりをする、この努力をしてみたい、しようと思う。



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