第23話 抜くわよ!!(with真望)
【異世界生活 10日目 16:30】
「そういえば、俺達が魚捕りしている間、
俺は何気なく聞いてみる。
「よく聞いてくれたわね。実はこれを作っていたの」
そう言って俺に、竹で作ったらしき、謎の道具を見せてくれる。
「お箸? ピンセット? なんだそれ?」
俺は竹でできた小さいピンセットらしきものを見てそう言う。
「実際使っているところを見れば分かるわ。丁度いいわ、
そう言って
そして、
「?」
俺は首をかしげる。
「いいから、ここに寝なさい。膝枕よ!」
俺はすぐそばで魚を捌いている
俺は仕方なく
「横向きじゃないの、上を向いて」
仕方がないので横を向いて寝ていた俺は仰向けになる。
そして目の前には葉っぱの服では隠せない南半球が丸見えだ。
こいつ分かっているのか? 葉っぱの服だと前から見れば胸を隠せるが、下から覗くと丸見えなんだぞ。スカートを覗くように丸見えになってしまう。それが葉っぱの服の弱点。
確かクマの毛皮が少し残っているはずだから早めに服を作ってやらないとな。
まあ、南半球丸見えな件は言うと大変なことになりそうなので、黙っている。
「じゃあ、行くわよ」
ぶちっ!
「痛え!!」
俺は顎を押さえて転げる。
「我慢するの。
毛抜きを見ると、二つの平らに削った薄い竹の板の端っこで小さな竹の板を挟んで樹液と麻の繊維で接着したみたいな形。そして反対側は綺麗に長さをそろえられている。言われてみると確かに毛抜きっぽい。
「
神様の秘書で眷属神、そして俺のアドバイサーでもある秘書子さんがどうでもいい知識を教えてくれる。
「私は、
こいつのファッションや美容へのこだわりはすごいんだよな。
そして、俺は拷問のような1時間を絶えることになった。
「なんとか、陽が落ちる前に抜けてよかったわ」
横で見ていた
「でも、ひげが無くなったおかげで、さっぱりしたし、イケメンさんになったよ」
ひげだけではなく、眉毛も少し抜かれてしまった。ちょっと鏡が見たいが、この世界には鏡はおろか、ガラスが存在しないんだよな。
「鏡が欲しいわね」
俺を代弁するように
「ガラスはまだまだ先だろうな。鏡はもっと先かな?」
俺は
「めちゃくちゃ痛かったけど、助かったよ。ありがとう
俺は一応、お礼を言う。俺の為にやってくれた部分もあるだろうし。
まあ、多分、
俺は元の世界での
とりあえず、定期的に俺は
「カミソリは欲しいわね。女の子達も色々大変なこともあるし」
そうだよな。男だけじゃなくて、女の子だってムダ毛の処理は必要だもんな。
「近いうちに黒曜石は拾いに行った方が良さそうだな」
俺がそう言うとみんなもうなずく。
やっぱり、普通の石を研いで作った石包丁だけでは限界がある。
「私がキャンプ守っていてあげるから、みんなで行ってきなさいよ」
麗美さんは基本、怠け者だからな。医学以外のことにあまり関心が無い。黒曜石があればメスの代わりとかにもなりそうだけどな。
「とりあえず、明日あたり、水に浸けた麻の茎の様子見て、繊維が取れそうだったら取って、乾かして、明後日あたり、少し遠くまで探索にでも行く?」
そう言えば麻を水に浸けてもうすぐ1週間か。そろそろいいのかもな。あまり腐り過ぎてもダメみたいだしな。
そんな感じで、明日は、朝の剣道の稽古を終わらせたら、俺と、
【異世界生活 10日目 18:00】
そんな話をしたあと、夕飯の準備もできたみたいで夕食を食べる。
俺が髭を抜かれている間、
刺身はちょっと怖いので焼き魚で食べる。いつもの塩味、魚の塩焼きだ。
ちょっと熱帯魚っぽいカラフルな魚もいたが、まあ食べられた。スキル『鑑定』で魚の名前や、食べられるか、食べられないか、有毒かとかもわかるので助かるな。
ただ、今日食べた魚はどれも日本で普段食べる種類とは違ってなんか、もそっとして脂がのっていない、美味しくない安いアジの開きみたいな感じだった。
とりあえず、7匹捕った魚は1食で無くなってしまった。魚捕りは効率が悪いな。
「醤油とかお味噌欲しいよね」
そうだな。魚にはやっぱり醤油と大根おろしだ。味噌で石狩鍋みたいな食べ方もしたいな。
ちなみに、大根っぽい山菜もあるみたいで、たまに塩漬けの浅漬けみたいなものが出てくる。
冬とかになったら、こういう自然の物は取れなくなるのかもしれない。寒くなってきたら保存食を貯める作業とかも必要になるんだろうな。
あと、できたら、全員揃ったら、農業も始めたい。種とかも神様に言ったら作ってくれるのかな?
まあ、その前に、この島を探索して全体を把握するのが先かもしれないが。
ちなみに
ちなみに現在のメンバーのレベルは、
毎日、
秘書子さんの話だと、レベル11になると見習いではなく正式な職業になるらしい。
というか、サバイバルが忙し過ぎて、この世界が異世界で、RPGっぽいルールもあることを忘れていたよ。
俺は投擲のスキルを身に着けたのとサバイバル生活を頑張り過ぎたせいかレンジャーという職業になったっぽい?
そして、
まあ、職業はスキルやステータスでころころ変わるらしいし、うん、適当だな。
あと、仲間は2人増えるらしい。どんな子が来るかこれからも楽しみだな。
夕食後はそれぞれ、思い思いの作業、
今日の、夜の見張りは、
なんか、
で、俺が見張りをする時間の前の見張りは絶対、
次の話に続く。
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